運用ガイド
ここでは通常運用時や本装置のPSU/NIFの交換,増設を行ったあとなどの状態を確認するときの手順を記載しています。また,障害のログが出ているときの対応作業の一つとしても参照してください。
- <この項の構成>
- (1) PSUの場合
- (2) NIF(イーサネット)の場合
- (3) NIF(POS)の場合【AX7800S】
(1) PSUの場合
- [実行例]
- 本装置のPSU番号1のPSUボードを交換/増設した場合のPSU状態の確認。
- 運用端末から次に示すshow systemコマンドを実行します。
> show system[Enter]- コマンド実行結果として,「図9-59 PSUのshow systemコマンド実行による確認結果」に示す画面を表示するので,次のことを確認してください。
- 該当するPSUが正常に運用(本例では”PSU1: active”)であること
注 確認時,期待値にならないときは次の確認を行ってください。
- PSUが正常動作しない(”PSU1: active”にならない)場合
- PSUボードが挿入されているか。
- PSU/NIFボードが半挿し状態でないか。
- 接続している装置の立ち上げが完了しているか。
- PSUの立ち上げが完了しているか。
図9-59 PSUのshow systemコマンド実行による確認結果
> show system : : : : : : PSU0 : Active AX-F6244-S22 [PSU-2] Lamp : LED=green Memory : size=131,072kB(128MB) PSU1 : Active AX-F6244-S22 [PSU-2] Lamp : LED=green Memory : size=131,072kB(128MB) PSU2 : Unused PSU3 : Unused >
(2) NIF(イーサネット)の場合
- [実行例]
- 本装置のNIF番号2にLine番号0のセグメント規格をオートネゴシエーションに設定し,オートネゴシエーションで動作しているHUBに接続したあとの回線状態を確認します。運用端末から次に示すshow nifコマンドを実行します。
> show nif 2[Enter]- コマンド実行結果例として,「図9-60 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T NIFのshow nifコマンド実行による確認結果」に示す画面を表示します。次のことを確認してください。
- 該当するNIFが正常に運用(本例では”NIF2: active”)であること
- 該当する回線が正常に運用(本例では”Line0: active up”)であること
- Line種別が接続している装置と合っている(本例では,”100BASE-TX full(auto)”)こと
確認時,期待値にならないときは次の確認を行ってください。
(a) 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tの場合
回線が正常動作しない場合
- ケーブルが抜けていたり半挿し状態でないか。
- 使用しているケーブルはカテゴリ5以上で8芯4対のツイストペアケーブル(UTP)か。
- 全二重固定または半二重固定の設定をしている場合,クロスケーブルまたはストレートケーブルを間違えていないか。
- 接続している装置の立ち上げが完了しているか。
回線タイプが接続している装置と合っていない場合
- 接続している装置の通信速度および通信方式(全二重または半二重)とコンフィグレーションが合っているか。
- 全二重固定の装置と接続するときに本装置のコンフィグレーションをオートネゴシエーションにしていないか。
(b) 1000BASE-Xの場合
回線が正常動作しない場合
- ケーブルが抜けていたり半挿し状態でないか。
- 使用しているケーブルのシングルモードまたはマルチモードの種別は正しいか。
- トランシーバが抜けていたり半挿し状態でないか。
- トランシーバが本装置でサポートされているか。
- 相手装置の通信方式を全二重としているか。
- 通信方式を全二重固定の装置と接続するときに本装置のコンフィグレーションをオートネゴシエーションにしていないか。
- 接続している装置の立ち上げが完了しているか。
(c) 10GBASE-Rおよび10GBASE-Wの場合【AX7800S】
- 回線が正常動作しない場合
- ケーブルが抜けていたり半挿し状態でないか。
- 接続している装置の立ち上げが完了しているか。
- トランシーバを交換可能なNIFの場合,以下を確認する。
・トランシーバが抜けていたり半挿し状態でないか。
・トランシーバが本装置でサポートされているか。
図9-60 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T NIFのshow nifコマンド実行による確認結果
(3) NIF(POS)の場合【AX7800S】
- [実行例]
- 本装置のNIF番号2のLine番号0にOC-192c/STM-64 POS回線が接続されている場合の回線状態を確認します。運用端末から次に示すshow nifコマンドを実行します。
> show nif 2[Enter]- コマンド実行結果例として,「図9-61 OC-192c/STM-64 POS NIFのshow nifコマンド実行による確認結果」に示す画面を表示します。次のことを確認してください。
- 該当するNIFが正常に運用(本例では”NIF2: active”)であること
- 該当する回線が正常に運用(本例では”Line0: active up”)であること
確認時,期待値にならないときは次の確認を行ってください。
(a) 回線が正常に動作しない場合
- ケーブルが抜けていたり半挿し状態でないか。
- 使用している光ファイバの種別は正しいか。
- トランシーバを交換可能なNIFの場合,以下を確認する。
- トランシーバが抜けていたり半挿し状態でないか。
- トランシーバが本装置でサポートされているか。
- 接続している装置の立ち上げが完了しているか。
- 以下の設定が相手装置と一致しているか。
- クロック
- CRC長
- スクランブル
- 動作モード
- セクショントレースメッセージモード
- J0
- RDIモード
- C2
図9-61 OC-192c/STM-64 POS NIFのshow nifコマンド実行による確認結果
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