運用ガイド
ここでは通常運用時や本装置のBCUの交換,増設を行ったあとなどの状態を確認するときの手順を記載しています。また障害のログが出ているときの対応作業の一つとしても参照してください。
まず,運用系に接続した運用端末から,次に示すshow systemコマンドを実行して,待機系の運用状態を確認してください。
> show system[Enter]コマンド実行結果を次の図に示します。待機系BCUの運用状態を確認してください(次の図では「BCU0」が運用系,「BCU1」が待機系となっています)。
図9-58 show systemコマンド実行結果
(a) 待機系の運用状態が「Standby」の場合
正常に運用されています。
(b) 待機系の運用状態が「Fault」の場合
待機系が障害中,または初期化中となっています。待機系BCUボードにあるSTATUS LEDが緑点滅状態の場合は初期化中です。待機系が立ち上がると,STATUS LEDが緑点灯状態になるので,それまでお待ちください。それ以外の場合は障害中です。show loggingコマンドを実行して,待機系BCUの詳細な情報を収集してください。
(c) 待機系の運用状態が「Closed」の場合
待機系が保守中となっています。この状態では正常な二重化運用ができません。待機系BCUの交換処理等が終了したら,運用系に接続した運用端末から次に示すfree standbyコマンドを実行してください。
> free standby[Enter](d) 待機系の運用状態が「Disconnect」の場合
待機系BCUが未実装です。
(e) 待機系の運用状態が「Configuration Discord」の場合
運用系と待機系のコンフィグレーションが異なっているので,正常な二重化運用ができません。「5.5.2 二重化運用時の注意事項」に従い,両系のコンフィグレーションを一致させてください。
(f) 待機系の運用状態が「Software Version Discord」の場合
運用系と待機系のソフトウェアバージョンが異なっているので,正常な二重化運用ができません。両系のソフトウェアバージョンを一致させてください。
(g) 待機系の運用状態が「License key Discord」の場合
運用系と待機系のソフトウェアライセンスキーが異なっているので,正常な二重化運用ができません。両系のソフトウェアライセンスキーを一致させてください。
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