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8.10.3 OSPFv3経路情報がない【OP-OSPF(AX5400S)】

本装置が取得した経路情報の表示に,OSPFv3の経路情報が存在しない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因の切り分けを行ってください。

表8-33 OSPFv3の障害解析方法

項番 確認内容・コマンド 対応
1 OSPFv3のインタフェース状態を確認します。
show ipv6 ospf interface <Interface Name>
インタフェース状態がDRまたはP to Pの場合は項番3へ。
インタフェース状態がBackupDRまたはDR Otherの場合は項番2へ。
インタフェースの状態がWaitingの場合は,時間を置いてコマンド再投入してください。項番1へ。
2 Neighbor List内よりDRとの隣接ルータ状態を確認します。 DRとの隣接ルータ状態がFull以外の場合は項番4へ。
DRとの隣接ルータ状態がFullの場合は項番5へ。
3 Neighbor List内より全隣接ルータとの状態を確認します。 一部の隣接ルータ状態がFull以外の場合は項番4へ。
全隣接ルータ状態がFullの場合は項番5へ。
4 コンフィグレーションでOSPFv3の定義が正しいか確認してください。 コンフィグレーションが正しい場合は項番5へ。
コンフィグレーションが正しくない場合はコンフィグレーションを修正してください。
5 OSPFv3経路を学習している経路を確認してください。
show ipv6 route all-routes
経路がInActiveまたは存在しない場合には項番6へ。
経路が存在する場合は障害情報を収集してください。
dump protocols unicast all
6 コンフィグレーションでフィルタリングしていないか確認してください。 コンフィグレーションが正しい場合は項番7へ。
コンフィグレーションが正しくない場合はコンフィグレーションを修正してください。
7 隣接ルータがOSPFv3経路を広告しているか確認してください。 広告している場合は該当ルータで障害情報を収集してください。
dump protocols unicast all
広告していない場合は隣接ルータを確認してください。

注※ 障害情報収集コマンドを実行すると,次に示すエリアにファイルが作成されます。
格納エリア:/primaryMC/var/rtm
ファイル名:rt_traceとrt_dump.gz

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