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8.4.8 POSでのトラブル発生時の対応【AX7800S】

POSでトラブルが発生した場合は,以下の順序で障害の切り分けを行ってください。

  1. ログの確認
    ログは「メッセージ・ログレファレンス 3.5.2 イベント発生部位=LINEWAN【AX7800S】」および「メッセージ・ログレファレンス 3.10 ネットワークインタフェース機構・イーサネット【AX7800S】」を参照してください。
  2. 障害解析方法に従った原因の切り分け
    以下の表に示す障害解析方法に従って原因の切り分けを行ってください。

    表8-18 POSでのトラブル発生時の障害解析方法

    項番 確認内容 原因 対応
    1 show interfacesコマンドの障害統計情報により該当回線で以下の統計情報がカウントされていないか確認してください。カウントされている場合,原因と対応欄を参照してください。
    • LOS
    • LOF
    • B2SD
    • P-LOP
    • B2EBER
    • S-BIP8
    • L-BIP384
    • L-BIP1536
    • P-BIP8
    回線クロックの同期がとれていません。 コンフィグレーションコマンドlineのclockと相手装置の同期クロックの設定が正しい組み合わせか確認してください。本装置のクロックをexternalに指定している場合,相手装置のクロックをindependentに指定してください。本装置のクロックをexternalに設定し,相手装置をSONET/SDH装置とする場合,相手装置の入力周波数精度を確認してください。入力周波数精度は「解説書 Vol.1 5. POS(PPP Over SONET/SDH)【AX7800S】」のクロックを参照してください。
    受信側の回線品質が低下しています。 光ファイバの種別が正しいか確認してください。種別は「解説書 Vol.1 5. POS(PPP Over SONET/SDH)【AX7800S】」を参照してください。
    光アッテネータ(光減衰器)を使用している場合,減衰値を確認してください。光レベルは「解説書 Vol.1 5. POS(PPP Over SONET/SDH)【AX7800S】」を参照してください。
    ケーブル長を確認してください。ケーブル長は「解説書 Vol.1 5. POS(PPP Over SONET/SDH)【AX7800S】」を参照してください。
    ケーブルの接続が正しいか確認してください。また,ケーブルの端面が汚れていないか確認してください。汚れている場合,汚れをふき取ってください。
    トランシーバを交換可能なNIFの場合,トランシーバの接続が正しいか確認してください。
    トランシーバを交換可能なNIFの場合,相手装置のトランシーバの伝送距離と合わせてください。
    光レベルが正しいか確認してください。光レベルは「解説書 Vol.1 5. POS(PPP Over SONET/SDH)【AX7800S】」を参照してください。
    相手装置の送信側機能に問題ないか確認してください。相手装置に回線テスト機能がある場合,相手装置の回線テストを実行してください。
    本装置の回線テストを実行して受信側機能に問題ないか確認してください。「運用コマンドレファレンス Vol.1 no test interfaces(POS)【AX7800S】」の実行結果を参照し,記載されている[対策]に従って対応してください。指定するテスト種別は「9.9 回線をテストする」を参照してください。
    2 show interfacesコマンドの障害統計情報により該当回線で以下の統計情報がカウントされていないか確認してください。カウントされている場合,原因と対応欄を参照してください。
    • L-RDI
    • P-RDI
    • RDI P-AIS/P-LOP
    • L-REI
    • P-REI
    回線クロックの同期がとれていません。 コンフィグレーションコマンドlineのclockと相手装置の同期クロックの指定が正しい組み合わせか確認してください。本装置のクロックをexternalに指定している場合,相手装置のクロックをindependentに指定してください。本装置のクロックをexternalに指定し,相手装置をSONET/SDH装置とする場合,相手装置の入力周波数精度を確認してください。入力周波数精度は「解説書 Vol.1 5. POS(PPP Over SONET/SDH)【AX7800S】」のクロックを参照してください。
    送信側の回線品質が低下しています。 光ファイバの種別が正しいか確認してください。種別は「解説書 Vol.1 5. POS(PPP Over SONET/SDH)【AX7800S】」を参照してください。
    光アッテネータ(光減衰器)を使用している場合,減衰値を確認してください。光レベルは「解説書 Vol.1 5. POS(PPP Over SONET/SDH)【AX7800S】」を参照してください。
    ケーブル長を確認してください。ケーブル長は「解説書 Vol.1 5. POS(PPP Over SONET/SDH)【AX7800S】」を参照してください。
    ケーブルの接続が正しいか確認してください。また,ケーブルの端面が汚れていないか確認してください。汚れている場合,汚れをふき取ってください。
    トランシーバを交換可能なNIFの場合,トランシーバの接続が正しいか確認してください。
    トランシーバを交換可能なNIFの場合,相手装置のトランシーバの伝送距離と合わせてください。
    光レベルが正しいか確認してください。光レベルは「解説書 Vol.1 5. POS(PPP Over SONET/SDH)【AX7800S】」を参照してください。
    相手装置の受信側機能に問題ないか確認してください。相手装置に回線テスト機能がある場合,相手装置の回線テストを実行してください。
    本装置の回線テストを実行して送信側機能に問題ないか確認してください。「運用コマンドレファレンス Vol.1 no test interfaces(POS)【AX7800S】」の実行結果を参照し,記載されている[対策]に従って対応してください。指定するテスト種別は「9.9 回線をテストする」を参照してください。
    3 show interfacesコマンドの障害統計情報により該当回線で以下の統計情報がカウントされていないか確認してください。カウントされている場合,原因と対応欄を参照してください。
    • RDI-PLM
    RDIモードの設定が相手装置と不一致です。 コンフィグレーションコマンドlineのrdiと相手装置のRDIモードの設定が一致しているか確認してください。不一致の場合,一致するように設定してください。
    スクランブルの設定,およびC2の設定が相手装置と不一致です。 コンフィグレーションコマンドlineのscrambleと相手装置のスクランブルの設定が一致しているか確認してください。不一致の場合,一致するように設定してください。
    スクランブルが有効または無効時のC2が相手装置と一致しているか確認してください。C2の設定値は「解説書 Vol.1 5.2.1 OC-192c/STM-64 POS」のフレームフォーマットの詳細情報を参照してください。
    送信側の回線品質が低下しています。 光ファイバの種別が正しいか確認してください。種別は「解説書 Vol.1 5. POS(PPP Over SONET/SDH)【AX7800S】」を参照してください。
    光アッテネータ(光減衰器)を使用している場合,減衰値を確認してください。光レベルは「解説書 Vol.1 5. POS(PPP Over SONET/SDH)【AX7800S】」を参照してください。
    ケーブル長を確認してください。ケーブル長は「解説書 Vol.1 5. POS(PPP Over SONET/SDH)【AX7800S】」を参照してください。
    ケーブルの接続が正しいか確認してください。また,ケーブルの端面が汚れていないか確認してください。汚れている場合,汚れをふき取ってください。
    トランシーバを交換可能なNIFの場合,トランシーバの接続が正しいか確認してください。
    トランシーバを交換可能なNIFの場合,相手装置のトランシーバの伝送距離と合わせてください。
    光レベルが正しいか確認してください。光レベルは「解説書 Vol.1 5. POS(PPP Over SONET/SDH)【AX7800S】」を参照してください。
    相手装置の受信側機能に問題ないか確認してください。相手装置に回線テスト機能がある場合,相手装置の回線テストを実行してください。
    本装置の回線テストを実行して送信側機能に問題ないか確認してください。「運用コマンドレファレンス Vol.1 no test interfaces(POS)【AX7800S】」の実行結果を参照し,記載されている[対策]に従って対応してください。指定するテスト種別は「9.9 回線をテストする」を参照してください。
    4 show interfacesコマンドの障害統計情報により該当回線で以下の統計情報がカウントされていないか確認してください。カウントされている場合,原因と対応欄を参照してください。
    • RDI P-UNEQ
    • P-UNEQ
    • P-PLM
    スクランブルの設定および,C2の設定が相手装置と不一致です。 コンフィグレーションコマンドlineのscrambleと相手装置のスクランブルの設定が一致しているか確認してください。不一致の場合,一致するように設定してください。
    スクランブルが有効または無効時のC2が相手装置と一致しているか確認してください。C2の設定値は「解説書 Vol.1 5.2.1 OC-192c/STM-64 POS」のフレームフォーマットの詳細情報を参照してください。
    5 show interfacesコマンドのLine detail情報により該当回線で以下の値が一致しているか確認してください。不一致の場合,原因と対応欄を参照してください。section trace message sendとsection trace message receive セクショントレースメッセージが相手装置と不一致です。 コンフィグレーションコマンドlineのsection_trace_message_modeと相手装置のセクショントレースメッセージの設定が一致しているか確認してください。不一致の場合,一致するように設定してください。
    コンフィグレーションコマンドlineのj0と相手装置のJ0の設定が一致しているか確認してください。不一致の場合,一致するように設定してください。
    6 本装置のSSビットと相手装置のSSビットの設定が一致しているか確認してください。不一致の場合,原因と対応欄を参照してください。 SONETオーバヘッド内のSSビットが相手装置と不一致です。 コンフィグレーションコマンドlineのmodeと相手装置のSSビットの設定が一致しているか確認してください。不一致の場合,一致するように設定してください。SSビットの設定値は「解説書 Vol.1 5.2.1 OC-192c/STM-64 POS」の動作モードを参照してください。

    注※ 本装置は不一致の場合でも回線障害とせずに正常に動作します。相手装置が不一致の場合に回線障害とする装置であると接続できません。


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