運用ガイド
- <この項の構成>
- (1) シングルスパニングツリー運用状態を確認する
- (2) PVST+スパニングツリー運用状態を確認する
- (3) マルチプルスパニングツリー運用状態を確認する
(1) シングルスパニングツリー運用状態を確認する
シングルスパニングツリーを使用した場合の確認方法を示します。
(a) シングルスパニングツリーの運用状態確認
show spanning-treeコマンドを実行し,以下の項目を確認してください。
- Single Spanning TreeがEnabledであることを確認してください。
- Root Bridge IDの<MAC Address>がネットワーク構成どおりのルートブリッジになっていることを確認してください。
- ポートがUP状態で表示項目<Status>,表示項目<Role>がネットワーク構成どおりの状態であることを確認してください。
表示項目が不正な場合は「8.5 レイヤ2ネットワークの通信障害」を参照してください。
本章ではIEEE802.1wの表示例を示します。
図6-14 シングルスパニングツリーの運用状態表示
> show spanning-tree Date 2003/01/15 14:15:00 Single Spanning Tree:Enabled Protocol:RSTP(IEEE 802.1w) Bridge ID Priority: 32768 MAC Address: 00:12:E2:00:00:04 Bridge Status: Designated Root Bridge ID Priority: 32768 MAC Address: 00:12:E2:00:00:01 Root Path Cost:2000000 Root Port:1/1 Port Information 1/1 Up Status:Forwarding Role:Root 1/3 Up Status:Discarding Role:Backup 2/1 Up Status:Forwarding Role:Designated EdgePort(BPDU Guard) 2/3 Up Status:Forwarding Role:Designated >
(2) PVST+スパニングツリー運用状態を確認する
PVST+スパニングツリーを使用した場合の確認方法を示します。
(a) PVST+で設定したVLAN設定状態を確認する
VLAN設定状態を「6.2.1 VLANの運用状態を確認する」に従って確認します。PVST+スパニングツリーで使用するVLANが設定されている必要があります。
(b) PVST+スパニングツリーの運用状態確認
show spanning-treeコマンドを実行し,以下の項目を確認してください。
- PVST+Spanning TreeがEnabledであることを確認してください。
- Root Bridge IDの<MAC Address>がネットワーク構成どおりのルートブリッジになっていることを確認してください。
- ポートがUP状態で表示項目<Status>,表示項目<Role>がネットワーク構成どおりの状態であることを確認してください。
表示項目が不正な場合は「8.5 レイヤ2ネットワークの通信障害」を参照してください。
本章ではIEEE802.1wの表示例を示します。
図6-15 PVST+スパニングツリーの運用状態表示
> show spanning-tree Date 2003/01/15 14:15:00 VLAN 10 PVST+ Spanning Tree:Enabled Protocol:RSTP(IEEE 802.1w) Bridge ID Priority: 32768 MAC Address: 00:12:E2:00:00:04 Bridge Status: Designated Root Bridge ID Priority: 32768 MAC Address: 00:12:E2:00:00:01 Root Path Cost:2000000 Root Port:1/1 Port Information 1/1 Up Status:Forwarding Role:Root 1/3 Up Status:Discarding Role:Backup 2/1 Up Status:Forwarding Role:Designated EdgePort(BPDU Guard) 2/3 Up Status:Forwarding Role:Designated >
(3) マルチプルスパニングツリー運用状態を確認する
マルチプルスパニングツリーを使用した場合の確認方法を示します。
(a) インスタンスに所属するVLAN設定状態を確認する
VLAN設定状態を「6.2.1 VLANの運用状態を確認する」に従って確認します。インスタンスに所属するVLANがすべて設定されている必要はありませんが,中継に使用するVLANは設定されている必要があります。
(b) マルチプルスパニングツリーの運用状態確認
show spanning-treeコマンドを実行し,以下の項目を確認してください。
- Multiple Spanning TreeがEnabledであることを確認してください。
- 同一MSTリージョン内で,Revision Level,Configuration Name,および全MST InstanceのVLAN Mappedが同じことを確認してください。
- CIST Root,Regional Rootの<MAC Address>がネットワーク構成どおりのルートブリッジになっていることを確認してください。
- ポートがUP状態で表示項目<Status>,表示項目<Role>がネットワーク構成どおりの状態であることを確認してください。
表示項目が不正な場合は「8.5 レイヤ2ネットワークの通信障害」を参照してください。
図6-16 マルチプルスパニングツリーの運用状態表示
> show spanning-tree Date 2004/09/01 11:00 Multiple Spanning Tree: Enabled Revision Level: 65535 Configuration Name: MSTP Region Tokyo CIST Information VLAN Mapped: 1,3-4094 CIST Root Priority: 4096 MAC : 00:12:E2:00:00:01 External Root Path Cost: 2000000 Root Port: 1/1-2(LA ID: 128) Regional Root Priority: 32768 MAC : 00:12:E2:00:00:03 Internal Root Path Cost: 0 Bridge ID Priority: 32768 MAC : 00:12:E2:00:00:03 Regional Bridge Status : Root Port Information 2/1 Up Status:Blocking Role:Alternate Boundary STP-Compatible 3/1 Up Status:Forwarding Role:Designated 4/1 Up Status:Forwarding Role:Designated 5/1 Up Status:Forwarding Role:Designated Boundary BPDUGuard LA ID:128 Up Status:Forwarding Role:Root Boundary MST Instance 1 VLAN Mapped: 2,4095 Regional Root Priority: 4097 MAC : 00:12:E2:00:00:04 Internal Root Path Cost: 2000000 Root Port: 3/1 Bridge ID Priority: 32769 MAC : 00:12:E2:00:00:03 Regional Bridge Status : Designated Port Information 2/1 Up Status:Blocking Role:Alternate Boundary STP-Compatible 3/1 Up Status:Forwarding Role:Root 4/1 Up Status:Blocking Role:Alternate 5/1 Up Status:Forwarding Role:Designated Boundary BPDUGuard LA ID:128 Up Status:Forwarding Role:Master Boundary >
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