解説書 Vol.1
マルチキャストパケットの中継先にはグループ加入済みホストだけでなく隣接するマルチキャストルータも対象とします。本装置とマルチキャストルータを接続してMLD snoopingを使用する場合,マルチキャストルータへマルチキャストパケットを中継するためにマルチキャストルータと接続するポート(以降,マルチキャストルータポートとします)をコンフィグレーションで指定します。
本装置は指定したマルチキャストルータポートへは全マルチキャストパケットを中継します。
また,MLDはルータホスト間で送受信するプロトコルであるため,MLDメッセージはルータおよびホストが受け取ります。本装置ではMLDメッセージを次の表に示すように中継します。
MLDv1メッセージの種類 VLAN内転送ポート 備考 Multicast Listner Query 全ポートへ中継します − Multicast Listner Report マルチキャストルータポートにだけ中継します − Multicast Listner Done ほかのポートにまだグループメンバが存在する場合はどのポートにも中継しません
ほかのポートにグループメンバが存在しない場合はマルチキャストルータポートに中継します※ (凡例) −:該当なし
注※ 自装置にクエリアを設定している場合の中継動作です。クエリアを設定していない場合は,常にマルチキャストルータポートに中継します。ただし,MLDv1/MLDv2 Report(加入要求)メッセージを受信していないポートでMLDv1 Doneメッセージを受信した場合,クエリアの設定に関係なくMLDv1 Doneメッセージは中継しません。
MLDv2メッセージの種類 VLAN内転送ポート 備考 Version 2 Multicast Listner Query 全ポートへ中継します − Version 2 Multicast Listner Report マルチキャストルータポートにだけ中継します ※ (凡例) −:該当なし
注※ 加入要求,離脱要求に関係なくMLDv2 Reportはマルチキャストルータポートに中継します。
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