コンフィグレーションガイド Vol.2

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3.1.4 フロー検出使用時の注意事項

<この項の構成>
(1) 複数QoSエントリ一致時の動作【AX3650S】
(2) VLAN Tag付きフレームに対するQoSフロー検出
(3) IPv4フラグメントパケットに対するQoSフロー検出
(4) 拡張ヘッダのあるIPv6パケットに対するQoSフロー検出
(5) IPv4プロトコル検出について
(6) QoSエントリ適用時の動作
(7) QoSエントリ変更時の動作
(8) ほかの機能との同時動作

(1) 複数QoSエントリ一致時の動作【AX3650S】

フレームが複数のQoSエントリに一致した場合,一致したQoSエントリの統計情報が採られます。

(2) VLAN Tag付きフレームに対するQoSフロー検出

3段以上のVLAN Tagがあるフレームに対して,MAC条件のイーサネットタイプ,IPv4条件,またはIPv6条件をフロー検出条件としたQoSフロー検出を実施できません。

2段のVLAN Tagがあるフレームに対して,MAC条件のイーサネットタイプ,IPv4条件,またはIPv6条件をフロー検出条件としたQoSフロー検出を受信側で実施するためには,次の条件のどちらかを満たす必要があります。

(3) IPv4フラグメントパケットに対するQoSフロー検出

IPv4フラグメントパケットに対してTCP/UDPヘッダ・ICMPヘッダをフロー検出条件としたQoSフロー検出を行った場合,2番目以降のフラグメントパケットはTCP/UDPヘッダ・ICMPヘッダがフレーム内にないため検出できません。フラグメントパケットを含めたQoSフロー検出を実施する場合は,フロー検出条件にMACヘッダ,IPヘッダを指定してください。

(4) 拡張ヘッダのあるIPv6パケットに対するQoSフロー検出

IPv6拡張ヘッダのあるIPv6パケットに対してTCP/UDPヘッダ・ICMPヘッダをフロー検出条件としたQoSフロー検出はできません。拡張ヘッダのあるパケットに対してQoSフロー検出を実施する場合は,フロー検出条件にMACヘッダ,IPv6ヘッダを指定してください。

(5) IPv4プロトコル検出について

プロトコル名称ahまたはプロトコル番号51は,フロー検出条件として指定しても検出できません。

(6) QoSエントリ適用時の動作

本装置では,インタフェースに対してQoSエントリを適用すると,設定したQoSエントリが適用されるまでの間,ほかのQoSエントリで検出される場合があります。その場合,検出したQoSエントリの統計情報が採られます。

注※
  • 1エントリ以上を設定したQoSフローリストをQoSフローグループコマンドでインタフェースに適用する場合
  • QoSフローリストをQoSフローグループコマンドで適用し,エントリを追加する場合
  • 装置起動時,運用コマンドcopy実行時,または運用コマンドrestart vlan実行時に,QoSエントリを適用する場合

(7) QoSエントリ変更時の動作

本装置では,インタフェースに適用済みのQoSエントリを変更すると,変更が反映されるまでの間,検出の対象となるフレームが検出されなくなります。そのため,一時的にほかのQoSエントリで検出される場合があります。

(8) ほかの機能との同時動作

(a) 特定の条件によって廃棄されたフレームの統計情報

以下の場合フレームは廃棄しますが,受信側のインタフェースに対してQoSエントリを設定し一致した場合,一致したQoSエントリの統計情報が採られます。

(b) IP未設定VLAN抑止モードと他機能との共存

IP未設定VLAN抑止モードと共存不可の関係にある機能を次に示します。

注※1 「コンフィグレーションガイド Vol.1 21.3 レイヤ2スイッチ機能と他機能の共存について」を参照してください。

注※2 「5.2.1 レイヤ2認証と他機能との共存」を参照してください。

注※3 「13.1.7 DHCP snooping使用時の注意事項」を参照してください。

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