コンフィグレーションガイド Vol.2

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3.1.3 QoSフローリスト

QoSのフロー検出を実施するためにはコンフィグレーションでQoSフローリストを設定します。フロー検出条件に応じて設定するQoSフローリストが異なります。また,フロー検出条件ごとに検出可能なフレーム種別が異なります。フロー検出条件と対応するQoSフローリスト,および検出可能なフレーム種別の関係を次の表に示します。

表3-7 フロー検出条件と対応するQoSフローリスト,検出可能なフレーム種別の関係【AX3800S】

フロー検出条件 対応するQoS
フローリスト
対応する
受信側フロー検出モード
検出可能な
フレーム種別
非IP IPv4 IPv6
MAC条件 mac qos-flow-list layer3-1,
layer3-suppress-1
IPv4条件 ip qos-flow-list layer3-1,
layer3-2,
layer3-5,
layer3-6,
layer3-dhcp-1,
layer3-suppress-1,
layer3-suppress-3
IPv6条件 ipv6 qos-flow-list layer3-5,
layer3-6,
layer3-suppress-4

(凡例)○:検出できる   −:検出できない


表3-8 フロー検出条件と対応するQoSフローリスト,検出可能なフレーム種別の関係【AX3650S】

フロー検出条件 対応するQoS
フローリスト
対応する
受信側フロー検出モード
検出可能な
フレーム種別
非IP IPv4 IPv6
MAC条件 mac qos-flow-list layer3-1,
layer3-suppress-1
IPv4条件 ip qos-flow-list layer3-1,
layer3-2,
layer3-5,
layer3-6,
layer3-dhcp-1,
layer3-suppress-1,
layer3-suppress-2
IPv6条件 ipv6 qos-flow-list layer3-5,
layer3-6,
layer3-suppress-2

(凡例)○:検出できる  −:検出できない


QoSフローリストのインタフェースへの適用は,QoSフローグループコマンドで実施します。適用順序は,QoSフローリストのパラメータであるシーケンス番号によって決定します。

<この項の構成>
(1) 複数のフロー検出条件を同時に設定した場合の動作【AX3800S】
(2) 複数のフロー検出条件を同時に設定した場合の動作【AX3650S】
(3) イーサネットインタフェースとVLANインタフェース同時に一致した場合の動作【AX3650S】
(4) mac qos-flow-listとip qos-flow-listに同時に一致した場合の動作【AX3650S】

(1) 複数のフロー検出条件を同時に設定した場合の動作【AX3800S】

複数のフロー検出条件を設定して該当インタフェースの受信フレームに対してQoSフロー検出を実施した場合,次の表に示す順序でフレームを検出します。複数のQoSエントリには一致しません。

表3-9 フロー検出順序

フロー検出順序 QoSフローリスト インタフェース
1 mac qos-flow-list イーサネット
2 VLAN
3 ip qos-flow-list イーサネット
4 VLAN
5 ipv6 qos-flow-list イーサネット
6 VLAN

(2) 複数のフロー検出条件を同時に設定した場合の動作【AX3650S】

複数のフロー検出条件を設定して該当インタフェースの受信フレームに対してQoSフロー検出を実施した場合,次の表に示す順序でフレームを検出します。複数のQoSエントリには一致しません。

表3-10 フロー検出順序

フロー検出順序 QoSフローリスト インタフェース
1 ip qos-flow-list イーサネット
2 VLAN
3 ipv6 qos-flow-list イーサネット
4 VLAN

この条件に該当する受信側フロー検出モードは,layer3-6またはlayer3-suppress-2です。

(3) イーサネットインタフェースとVLANインタフェース同時に一致した場合の動作【AX3650S】

イーサネットインタフェースと,該当するイーサネットインタフェースが属しているVLANインタフェースに対してQoSエントリを設定し,該当するイーサネットインタフェースからの受信フレームに対してQoSフロー検出を実施すると,複数のQoSエントリに一致する場合があります。この場合の動作の詳細は,「3.13 複数のQoSエントリに一致した場合の動作【AX3650S】」を参照してください。

この条件に該当する受信側フロー検出モードは,layer3-1,layer3-dhcp-1,およびlayer3-suppress-1です。

(4) mac qos-flow-listとip qos-flow-listに同時に一致した場合の動作【AX3650S】

同一インタフェースに対してmac qos-flow-listとip qos-flow-listをフロー検出条件としたQoSエントリを設定して,該当するインタフェースからの受信フレームに対してQoSフロー検出を実施すると,複数のQoSエントリに一致する場合があります。この場合の動作の詳細は,「3.13 複数のQoSエントリに一致した場合の動作【AX3650S】」を参照してください。

この条件に該当する受信側フロー検出モードは,layer3-1およびlayer3-suppress-1です。

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