コンフィグレーションガイド Vol.1

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19.3.8 ジャンボフレームの設定

イーサネットインタフェースのMTUは規格上1500オクテットです。本装置は,ジャンボフレームを使用してMTUを拡張し,一度に転送するデータ量を大きくすることでスループットを向上できます。

ジャンボフレームを使用するポートではMTUを設定します。本装置は,設定されたMTUにVLAN Tagが一つ付いているフレームを送受信できるようになります。

ポートのMTUの設定値は,ネットワークおよび相手装置と合わせて決定します。VLANトンネリングなどで,VLAN Tagが二つ付く場合は,そのフレームを送受信できるように,MTUの値に4を加えた値を設定します。

<この項の構成>
(1) ポート単位のMTUの設定
(2) 全ポート共通のMTUの設定

(1) ポート単位のMTUの設定

[設定のポイント]
ポート1/0/10のポートのMTUを8192オクテットに設定します。この設定によって,Untaggedフレームであれば8206オクテット,Taggedフレームであれば8210オクテットまでのジャンボフレームを送受信できるようになります。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# interface gigabitethernet 1/0/10
    (config-if)# shutdown
    (config-if)# mtu 8192
    イーサネットインタフェースをシャットダウンして,ポートのMTUを8192オクテットに設定します。
     
  2. (config-if)# no shutdown
    イーサネットインタフェースのシャットダウンを解除します。
     

[注意事項]
  • コンフィグレーションでポートのMTUを設定していても,10BASE-T,100BASE-TX,または100BASE-FX半二重で接続する場合(オートネゴシエーションの結果が10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重になった場合も含みます)は,ポートのMTUは1500オクテットになります。
  • AX3650Sでは本コンフィグレーションでMTUを変更した場合,該当ポートで一時的な通信断が発生します。

(2) 全ポート共通のMTUの設定

[設定のポイント]
本装置の全イーサネットインタフェースでポートのMTUを4096オクテットに設定します。この設定によって,10GBASE-Rまたは40GBASE-Rの場合,4114オクテットまでのジャンボフレームを送受信できるようになります。それ以外の回線種別の場合,Untaggedフレームであれば4110オクテット,Taggedフレームであれば4114オクテットまでのジャンボフレームを送受信できるようになります。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# system mtu 4096
    装置の全ポートで,ポートのMTUを4096オクテットに設定します。
     

[注意事項]
  • コンフィグレーションでポートのMTUを設定していても,10BASE-T,100BASE-TX,または100BASE-FX半二重で接続する場合(オートネゴシエーションの結果が10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重になった場合も含みます)は,ポートのMTUは1500オクテットになります。
  • AX3650Sでは本コンフィグレーションでMTUを変更した場合,該当ポートで一時的な通信断が発生します。

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