3.7.2 ユーザ優先度引き継ぎ
VLANトンネリング機能で,アクセス回線からのフレームにVLAN Tagを追加してバックボーン回線に中継するときに,フロー検出で検出したフレームのユーザ優先度を,バックボーン回線のユーザ優先度(追加するVLAN Tagのユーザ優先度)および優先度決定機能のCoS値に引き継ぐ機能です。本機能の対象となるフレームを次に示します。
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本装置が中継するフレーム
 - 
               
本装置宛てのフレーム
 
ユーザ優先度引き継ぎは,VLANトンネリングを設定した受信側イーサネットインタフェースに設定できます。
ユーザ優先度引き継ぎを設定した場合の動作について,次の表に示します。
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                      フロー検出で検出したフレームのユーザ優先度  | 
                  
                      送信フレーム  | 
               |
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                      ユーザ優先度  | 
                  
                      CoS値  | 
               |
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                      VLAN Tagなし  | 
                  
                      0  | 
                  
                      0  | 
               
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                      0  | 
                  
                      0  | 
                  
                      0  | 
               
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                      1  | 
                  
                      1  | 
                  
                      1  | 
               
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                      2  | 
                  
                      2  | 
                  
                      2  | 
               
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                      3  | 
                  
                      3  | 
                  
                      3  | 
               
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                      4  | 
                  
                      4  | 
                  
                      4  | 
               
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                      5  | 
                  
                      5  | 
                  
                      5  | 
               
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                      6  | 
                  
                      6  | 
                  
                      6  | 
               
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                      7  | 
                  
                      7  | 
                  
                      7  | 
               
ユーザ優先度引き継ぎは,ユーザ優先度書き換え機能および優先度決定機能(CoS値の指定)と同時に設定できません。
ユーザ優先度引き継ぎを設定しない場合のCoS値については「3.10.2 CoS値・キューイング優先度」を,ユーザ優先度については「3.7.1 ユーザ優先度書き換え」を参照してください。