コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2


ip community-list【SL-L3A】

BGP4,BGP4+のCommunityフィルタとして動作するcommunity-listを設定します。Communityフィルタとして動作するcommunity-listでは,Communities属性に基づいてフィルタします。

[入力形式]

情報の設定(変更はできません)

ip community-list {<Standard> | standard <Id>} {permit | deny} [{<Community> | <AA>:<NN> | local-AS | no-advertise | no-export}] [...]

ip community-list {<Expanded> | expanded <Id>} {permit | deny} <Regexp>

情報の削除

no ip community-list {<Standard> | <Expanded> | standard <Id> | expanded <Id>}

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

{<Standard> | standard <Id>}

community-listを識別するための識別子を指定します。本識別子はcommunity-listを参照するために使います。このパラメータを指定した場合,フィルタ条件としてCommunities属性の集合を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    <Standard>は1〜99(10進数)を指定します。

    <Id>は31文字以内の名前を指定します。

    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

{<Expanded> | expanded <Id>}

community-listを識別するための識別子を指定します。本識別子はcommunity-listを参照するために使います。このパラメータを指定した場合,フィルタ条件としてCommunities属性を正規表現で指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    <Expanded>は100〜500(10進数)を指定します。

    <Id>は31文字以内の名前を指定します。

    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

{permit | deny}

フィルタ条件に一致した場合のアクセスの許可,拒否を指定します。permitを指定した場合アクセスを許可します。denyを指定した場合アクセスを拒否します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    なし

{<Community> | <AA>:<NN> | local-AS | no-advertise | no-export}

フィルタ条件として,Communities属性を指定します。このパラメータは25個まで指定できます。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    どのCommunities属性でも一致するフィルタ条件となります。

  2. 値の設定範囲

    <Community>は0〜4294967295(10進数)を指定します。

    <AA>:<NN>は,0〜65535(10進数): 0〜65535(10進数)を指定します。

<Regexp>

正規表現でCommunities属性を指定します。<Regexp>の前後をダブルクォート(")で囲んで指定してください。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    正規表現を指定します。正規表現については,「コンフィグレーションガイド Vol.3」 「14.1.2(3)(d) 正規表現」を参照してください。

[コマンド省略時の動作]

community-listを使用しません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. フィルタ条件に一致しない場合は,すべてdenyになります。

    存在しないcommunity-listも,フィルタとして使用できます。その場合,すべてpermitになります。

  2. 正規表現に疑問符(?)を使用した場合,showコマンドによるコンフィグレーションの表示結果を入力に使用しないでください。

[関連コマンド]

match community