コンフィグレーションガイド Vol.3


34.1.7 BFD使用時の注意事項

〈この項の構成〉

(1) チャネルグループでの使用条件

チャネルグループ上のVLANインタフェースでBFDを動作させる場合,BFDの障害検出時間がチャネルグループでの障害検出時間より長くなるように設定してください。BFDの障害検出時間の方が短い場合,一部の回線のダウンをBFDが障害として検出するおそれがあります。

(2) コンフィグレーションでのBFD名の削除と監視経路の変更

BFD名(コンフィグレーションコマンドbfd name)を削除したり,監視経路(コンフィグレーションコマンドmultihop)を変更したりするときは,事前にルーティングプロトコルのコンフィグレーションから連携するBFD名の設定を削除してください。BFD名の削除または監視経路の変更を先にした場合,関連するBFDセッションで監視を継続できないことがあります。

(3) 同一装置に対するBFDの設定

同一装置に対するBFDセッションは一つのセッションになるように,ネットワークを設計してください。

同一ネットワーク上に存在する装置とループバックインタフェースに設定したアドレスを使用してピアリングしている場合,ループバックインタフェースのアドレスを解決しているBGP4ピアにBFDと連携する設定をすると,より早く障害を検出できます。

(4) CPU過負荷時

CPUが過負荷な状態になった場合,本装置が送受信するBFDコントロールパケットの廃棄または処理遅延が発生して,本装置または隣接装置で障害を検出することがあります。過負荷状態が頻発する場合は,BFDコントロールパケットの送信間隔および受信間隔を長くしてください。

(5) BFDセッションが確立しない場合

BFDセッションが確立しない場合,または確立してもセッション状態が不安定な場合,本装置および対向装置の設定が正しいか確認してください。設定が正しい場合,BFDセッションを再確立してください。再確立には,運用コマンドclear bfd sessionで該当のBFDセッション番号を指定します。