コンフィグレーションガイド Vol.3


32.1.11 VRFでのIPv6 PIM-SMの設定【SL-L3A】

[設定のポイント]

VRFでIPv6 PIM-SMを使用するために,VRFにIPv6マルチキャストルーティング機能を設定し,そのVRFの一つ以上のインタフェースにIPv6 PIM-SM(sparseモード)を設定します。IPv6マルチキャストの送信者と受信者が本装置に直接接続するような,隣接ルータが存在しないVRFでも本設定は必要です。

IPv6 PIM-SM(sparseモード)の設定はインタフェースコンフィグレーションモードで行います。例として,VPN 2にVRF 10を対応させ,VRF 10のインタフェースVLAN 10のIPv6アドレスを2001:db8:10::1/64としたIPv6 PIM-SM構成例を次の図に示します。

図32‒2 VRFでのIPv6 PIM-SM構成例

[図データ]

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface vlan 10

    VLAN 10を設定します。

  2. (config-if)# vrf forwarding 10

    VLAN 10 をVRF 10に設定します。

  3. (config-if)# ipv6 address 2001:db8:10::1/64

    (config-if)# ipv6 enable

    VLAN 10にIPv6アドレスを設定します。

  4. (config-if)# ipv6 pim

    (config-if)# exit

    VLAN 10にIPv6 PIM-SMを設定します。