コンフィグレーションガイド Vol.3


32.1.10 VRFでのIPv6マルチキャストルーティングの設定【SL-L3A】

[設定のポイント]

VRFでIPv6マルチキャストルーティングを動作させるには,VRFごとにループバックインタフェースへのアドレス設定,およびグローバルコンフィグレーションモードでの次の設定が必要です。例として,VRF 10のループバックアドレスを2001:db8::10としたIPv6マルチキャストルーティングの設定を示します。

なお,ここでの設定のほかに,VRFごとに一つ以上のインタフェースでIPv6 PIM(ipv6 pimコマンド)の設定が必要です。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# vrf definition 10

    (config-vrf)# exit

    VRF 10を設定します。

  2. (config)# interface loopback 30

    (config-if)# vrf forwarding 10

    (config-if)# ipv6 address 2001:db8::10

    (config-if)# exit

    VRF 10のループバックインタフェースloopback 30にループバックのアドレスを設定します。

  3. (config)# ipv6 multicast-routing vrf 10

    VRF 10でIPv6マルチキャスト機能を使用できるようにします。