24.4.2 ロードバランス仕様
本装置で実装するマルチパスの仕様を次の表に示します。
項目 |
仕様 |
備考 |
---|---|---|
一つの宛先ネットワークに対するマルチパス数 |
2〜16 |
− |
コンフィグレーションで指定可能な最大マルチパス数 |
1〜16(1を指定したときはマルチパスを生成しません) |
ルーティングプロトコル単位で指定します。 |
マルチパス経路の最大数 |
装置で取り扱うマルチパスの最大数によって値が異なります。詳細は,「表24‒6 マルチパス経路の最大数」を参照してください。 |
− |
マルチパスを生成できるルーティングプロトコル |
|
− |
デフォルトのコンフィグレーションでのマルチパス数 |
|
− |
取り扱う経路のプレフィックス長 |
0〜127 |
経路のプレフィックス長が128の場合,パス(ネクストホップ情報)が複数あっても,フォワーディングテーブルにはシングルパスとして登録されます。このときに採用されるネクストホップアドレスは,運用コマンドshow ipv6 routeで表示される先頭のネクストホップアドレスです。 |
接続形態 |
回線種別およびインタフェース種別に関係なく使用できます。また,混在もできます。 |
複数のVRF間でのマルチパスはサポートしません。 |
コンフィグレーションで設定されている最大マルチパス数※1 |
装置で取り扱う マルチパスの最大数※2 |
収容できるマルチパス経路の最大数※2※3※4 |
---|---|---|
1〜4 |
4 |
1024(512※6) |
5〜8 |
8 |
512(256※6) |
9〜16,またはマルチパス未使用※5 |
16 |
256(128※6) |
スタティックルーティングの設定を例とした,コンフィグレーションの設定,変更および装置再起動によるマルチパスに関する最大数の変化を次の表に示します。
順序 |
状態 |
スタティック経路のマルチパスの最大数 |
装置で取り扱うマルチパスの最大数 |
---|---|---|---|
1 |
スタティックルーティングが未設定で装置を起動 |
− |
16 |
2 |
スタティック経路を追加 |
6※1 |
16 |
3 |
装置を再起動 |
6 |
8 |
4 |
スタティックルーティングの最大マルチパス数を3に設定 |
3 |
8 |
5 |
装置を再起動 |
3 |
4 |
6 |
スタティックルーティングの最大マルチパス数を5に設定 |
4※2 |
4 |
7 |
装置を再起動 |
5※2 |
8 |
本装置で実装するロードバランスの仕様を次の表に示します。
項目 |
仕様 |
備考 |
---|---|---|
マルチパスの振り分け方法 |
パスに振り分けるための値(Hash値)を算出し,決定した出力パスに振り分けます。 Hash値は次の四つのフィールドから算出します。
Hash値が同一のパケットは,同一出力パスを選択します。これによって,送信の順序性を保証します。 |
− |
ルーティングテーブル内のマルチパス情報 |
ルーティングテーブルに設定する各出力インタフェースのHash値の割り当て比率は,ほぼ均等になります。 |
「24.4.3 ロードバランス使用時の注意事項」の1を参照 |
各パスの重み付け |
できません。 |
|
出力帯域を超えたパケットの処理 |
別のパスに振り分けません。継続して帯域を超えた場合は,装置内で保持しますが,保持しきれない場合パケットを廃棄します。 |