コンフィグレーションガイド Vol.2


1.1.6 アクセスリスト

フィルタのフロー検出を実施するためにはコンフィグレーションでアクセスリストを設定します。フロー検出条件に応じて設定するアクセスリストが異なります。また,フロー検出条件ごとに検出可能なフレーム種別が異なります。フロー検出条件と対応するアクセスリスト,および検出可能なフレーム種別の関係を次に示します。

表1‒7 フロー検出条件と対応するアクセスリスト,検出可能なフレーム種別の関係

設定可能な

フロー検出条件

アクセスリスト

対応する

受信側フロー

検出モード

対応する

送信側フロー

検出モード

検出可能な

フレーム種別

非IP

IPv4

IPv6

MAC条件

mac access-list

layer3-1,

layer3-mirror-1,

layer3-mirror-3,

layer3-mirror-5,

layer3-suppress-1,

layer3-suppress-mirror-1,

custom

layer3-2-out

IPv4条件

access-list

ip access-list

layer3-1,

layer3-2,

layer3-6,

layer3-dhcp-1,

layer3-mirror-1,

layer3-mirror-2,

layer3-mirror-3,

layer3-mirror-4,

layer3-mirror-5,

layer3-suppress-1,

layer3-suppress-2,

layer3-suppress-dhcp-1,

layer3-suppress-mirror-1,

layer3-suppress-mirror-2,

custom

layer3-1-out,

layer3-2-out

IPv6条件

ipv6 access-list

layer3-6,

layer3-mirror-3,

layer3-mirror-4,

layer3-mirror-5,

layer3-suppress-2,

layer3-suppress-mirror-2,

custom

layer3-2-out

(凡例)○:検出できる  −:検出できない

フィルタエントリの適用順序は,アクセスリストのパラメータであるシーケンス番号によって決定します。

〈この項の構成〉

(1) 複数のフロー検出条件を同時に設定した場合の動作

複数のフロー検出条件を設定して該当インタフェースの送受信フレームに対してフィルタを実施した場合,次の表に示す順序でフレームを検出します。複数のフィルタエントリには一致しません。

表1‒8 フロー検出順序

フロー検出順序

アクセスリスト

インタフェース

1

mac access-list

イーサネット

2

VLAN

3

access-list

ip access-list

イーサネット

4

VLAN

5

ipv6 access-list

イーサネット

6

VLAN

(2) 廃棄できないフレーム

受信側インタフェースで次に示すフレームは,フィルタの有無にかかわらず,フレームを廃棄できません。

本装置が受信するフレームのうち次のフレーム
  • 自装置宛てのMACアドレス学習の移動検出とみなしたフレーム

本装置がレイヤ3中継し,本装置が受信するフレームのうち次のパケット/フレーム
  • MTUを超えるIPv4,IPv6パケット

  • TTLが1のフレーム

  • ホップリミットが1のフレーム

  • IPオプション付きのフレーム

  • IPv6拡張ヘッダ付きのフレーム

  • 宛先不明のIPv4,IPv6パケット