20.3.4 速度と全二重の設定
次に示す場合は,必要に応じて各ポートに回線速度と全二重を設定します。
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10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tポート
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100BASE-TX/1000BASE-T/10GBASE-Tポート
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SFPポートでSFP(1000BASE-X)を使用
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SFP+/SFP共用ポートでSFPを使用
デフォルトではオートネゴシエーションを使用します。オートネゴシエーションを使用しないで固定設定で接続する場合は,回線速度と全二重を設定します。固定設定で接続する場合は,speedコマンドとduplexコマンドの両方に固定設定をする必要があります。正しい組み合わせが設定されていない場合は,デフォルトで動作します。
なお,次に示す場合はインタフェース固有の回線速度および全二重固定のため,設定は不要です。
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SFP+ポート
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SFP+/SFP共用ポートでSFP+を使用
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QSFP+ポート
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QSFP28/QSFP+共用ポート
- 〈この項の構成〉
(1) 回線速度と全二重を固定して相手装置と接続する場合
- [設定のポイント]
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オートネゴシエーションを使用しない場合は,回線速度と全二重を指定して,固定設定で接続します。ここでは,1000BASE-Xポートで,1000Mbit/s全二重固定で相手装置と接続する場合の設定例を示します。
なお,回線速度を1000Mbit/sに設定する場合は,必ず全二重に設定してください。
[コマンドによる設定]
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(config)# interface gigabitethernet 1/0/1
(config-if)# shutdown
(config-if)# speed 1000
(config-if)# duplex full
イーサネットインタフェースをシャットダウンして,相手装置と1000Mbit/s全二重固定で接続する設定をします。
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(config-if)# no shutdown
イーサネットインタフェースのシャットダウンを解除します。
(2) オートネゴシエーションに対応していない相手装置と接続する場合
- [設定のポイント]
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10BASE-Tおよび100BASE-TXでは,相手装置によってはオートネゴシエーションで接続できない場合があります。その場合は,相手装置に合わせて回線速度と全二重を指定して,固定設定で接続します。
ここでは,10BASE-T全二重固定で相手装置と接続する場合の設定例を示します。
[コマンドによる設定]
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(config)# interface gigabitethernet 1/0/10
(config-if)# shutdown
(config-if)# speed 10
(config-if)# duplex full
イーサネットインタフェースをシャットダウンして,相手装置と10BASE-T全二重固定で接続する設定をします。
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(config-if)# no shutdown
イーサネットインタフェースのシャットダウンを解除します。
(3) オートネゴシエーションでも特定の速度を使用して相手装置と接続する場合
- [設定のポイント]
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本装置は,オートネゴシエーションで接続する場合でも,回線速度を設定できます。オートネゴシエーションに加えて回線速度を設定した場合,相手装置とオートネゴシエーションで接続しても,設定された回線速度にならないときはリンクがアップしません。そのため,意図しない回線速度で接続されることを防止できます。
ここでは,オートネゴシエーションを使用しても,回線速度は1000Mbit/sだけで相手装置と接続する場合の設定例を示します。
[コマンドによる設定]
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(config)# interface gigabitethernet 1/0/10
(config-if)# shutdown
(config-if)# speed auto 1000
イーサネットインタフェースをシャットダウンして,相手装置との接続にオートネゴシエーションを使用しても,回線速度は1000Mbit/sだけで接続する設定をします。
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(config-if)# no shutdown
イーサネットインタフェースのシャットダウンを解除します。