コンフィグレーションガイド Vol.1


20.3.4 速度と全二重の設定

次に示す場合は,必要に応じて各ポートに回線速度と全二重を設定します。

デフォルトではオートネゴシエーションを使用します。オートネゴシエーションを使用しないで固定設定で接続する場合は,回線速度と全二重を設定します。固定設定で接続する場合は,speedコマンドとduplexコマンドの両方に固定設定をする必要があります。正しい組み合わせが設定されていない場合は,デフォルトで動作します。

なお,次に示す場合はインタフェース固有の回線速度および全二重固定のため,設定は不要です。

〈この項の構成〉

(1) 回線速度と全二重を固定して相手装置と接続する場合

[設定のポイント]

オートネゴシエーションを使用しない場合は,回線速度と全二重を指定して,固定設定で接続します。ここでは,1000BASE-Xポートで,1000Mbit/s全二重固定で相手装置と接続する場合の設定例を示します。

なお,回線速度を1000Mbit/sに設定する場合は,必ず全二重に設定してください。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/0/1

    (config-if)# shutdown

    (config-if)# speed 1000

    (config-if)# duplex full

    イーサネットインタフェースをシャットダウンして,相手装置と1000Mbit/s全二重固定で接続する設定をします。

  2. (config-if)# no shutdown

    イーサネットインタフェースのシャットダウンを解除します。

(2) オートネゴシエーションに対応していない相手装置と接続する場合

[設定のポイント]

10BASE-Tおよび100BASE-TXでは,相手装置によってはオートネゴシエーションで接続できない場合があります。その場合は,相手装置に合わせて回線速度と全二重を指定して,固定設定で接続します。

ここでは,10BASE-T全二重固定で相手装置と接続する場合の設定例を示します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/0/10

    (config-if)# shutdown

    (config-if)# speed 10

    (config-if)# duplex full

    イーサネットインタフェースをシャットダウンして,相手装置と10BASE-T全二重固定で接続する設定をします。

  2. (config-if)# no shutdown

    イーサネットインタフェースのシャットダウンを解除します。

(3) オートネゴシエーションでも特定の速度を使用して相手装置と接続する場合

[設定のポイント]

本装置は,オートネゴシエーションで接続する場合でも,回線速度を設定できます。オートネゴシエーションに加えて回線速度を設定した場合,相手装置とオートネゴシエーションで接続しても,設定された回線速度にならないときはリンクがアップしません。そのため,意図しない回線速度で接続されることを防止できます。

ここでは,オートネゴシエーションを使用しても,回線速度は1000Mbit/sだけで相手装置と接続する場合の設定例を示します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/0/10

    (config-if)# shutdown

    (config-if)# speed auto 1000

    イーサネットインタフェースをシャットダウンして,相手装置との接続にオートネゴシエーションを使用しても,回線速度は1000Mbit/sだけで接続する設定をします。

  2. (config-if)# no shutdown

    イーサネットインタフェースのシャットダウンを解除します。