15.1.2 アップデートの準備
アップデート作業をする前に次の内容を確認してください。
- 〈この項の構成〉
(1) アップデートに必要な条件
本装置へアップデートファイルを転送し,アップデートコマンドを実行するためには,いくつかの条件を満たす必要があります。アップデートに必要な条件を次の表に示します。
操作 |
条件 |
対処方法 |
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共通 |
内蔵フラッシュメモリに,アップデートファイルを転送できる未使用容量が確保されていること。※ |
容量不足のためアップデートファイルが転送できない場合は,「(2) 内蔵フラッシュメモリ容量を確保する方法」を参照して,必要な未使用容量を確保してください。 |
運用コマンドenableで装置管理者モードへ変更するための権限があること。 |
アップデートコマンドを実行するにはenableコマンドで装置管理者モードへ変更する必要があるため,装置管理者モードの権限を設定してください。 |
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リモート運用端末からのアップデート |
リモート運用端末から本装置に対して,IPv4ネットワークまたはIPv6ネットワーク経由で到達できる状態であること。 |
リモート運用端末を用意して,本装置とIP通信ができるようネットワークに接続してください。 |
リモート運用端末でftpクライアントソフトウェアが動作し,本装置に対してファイルの書き込み(put)ができること。 |
ftpクライアントソフトウェアを用意して,リモート運用端末にインストールしてください。なお,Windowsでは,OSに付属しているftpを使用できます。 |
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リモート運用端末からのftpプロトコルによるリモートアクセスを本装置で許可していること。 |
コンフィグレーションコマンドftp-serverを設定してください。また,config-lineモード(line vty)でアクセスリストを指定している場合には,リモート運用端末からのアクセスを許可する設定としてください。 |
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リモート運用端末から本装置へログインできること。 |
リモート運用端末からtelnetでログインする場合には,コンフィグレーションコマンドline vtyでtelnetプロトコルによるリモートアクセスを許可する設定をしてください。 |
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MCによるアップデート |
コンソールから本装置へログインできること。 |
コンソールと本装置を接続してください。 |
コンソールで通信ソフトウェアが使用できるようにしてください。 |
(2) 内蔵フラッシュメモリ容量を確保する方法
内蔵フラッシュメモリ容量が不足している場合は,次に示す方法で未使用容量を確保してください。
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/usr/var/core/配下のファイルを運用コマンドrmで削除する。
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運用コマンドerase protocol-dumpを実行する。
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運用コマンドsqueezeを実行する。
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ユーザ領域に保存しているユーザファイルを削減する。