コンフィグレーションガイド Vol.3
コンフィグレーションコマンドmax-metric router-lsaでは,ドメインごとにスタブルータ機能を動作させるかどうかを指定します。さらに,動作条件として,スタブルータとして常時動作させるか,または起動後に動作させるかを選択できます。
- <この項の構成>
 - (1) 常時動作する場合
 - (2) 起動後にスタブルータとして動作する場合
 - (3) 注意事項
 
(1) 常時動作する場合
常時,コストを最大値にします。スタブルータのコンフィグレーションを削除するまで,動作し続けます。
(2) 起動後にスタブルータとして動作する場合
次に示す契機でコストを最大値にします。コンフィグレーションで指定した期限が経過するまで,継続します。
- 装置起動
 - マスタスイッチの切り替え後(グレースフル・リスタート成功時を除く)
 - ユニキャストルーティングプログラムの再起動後(グレースフル・リスタート成功時を除く)
 - グレースフル・リスタートが発生して,本装置がリスタートルータとしての経路学習に失敗したあと
 動作中に運用コマンドclear ipv6 ospf stub-routerを実行するか,コンフィグレーションを削除することで停止できます。スタブルータの動作を次の図に示します。
図28-6 スタブルータの動作
(3) 注意事項
- グレースフル・リスタートのヘルパールータとして動作しているとき,スタブルータのコンフィグレーションを変更しないでください。設定を変更すると,スタブルータが動作を開始したり,終了したりして,ヘルパー動作に失敗することがあります。
 - スタブルータとして常時動作する設定になっているとき,起動後に動作するように変更すると,すぐにスタブルータを終了します。
 - スタブルータを通過する仮想リンクは,使用できません。
 
通過エリアでのコストが65535よりも大きい場合,仮想ネーバはその仮想リンクを到達不能とみなします。
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