コンフィグレーションガイド Vol.3
- <この項の構成>
- (1) RIPng以外の経路情報を広告するときのメトリック値の設定
- (2) パケット送受信時にメトリック値に加算する値の設定
(1) RIPng以外の経路情報を広告するときのメトリック値の設定
ほかのプロトコルで学習した経路情報をRIPngで広告する場合のメトリック値を設定します。
- [設定のポイント]
- RIPngによってOSPFv3経路またはBGP4+経路を広告する場合は,コンフィグレーションによるメトリック値の設定が必須となります。メトリック値の設定にはdefault-metricコマンドを使用します。
- [コマンドによる設定]
- (config)# ipv6 router rip
(config-rtr-rip)# default-metric 10
ほかのプロトコルで学習した経路情報をRIPngで広告する場合のメトリック値として10を設定します。
- (config-rtr-rip)# redistribute static
RIPngでスタティック経路を広告することを設定します。
- (config-rtr-rip)# redistribute ospf
RIPngでOSPFv3経路を広告することを設定します。
(2) パケット送受信時にメトリック値に加算する値の設定
RIPngパケットを送受信する際にメトリック値に加算する値を設定します。
- [設定のポイント]
- 特定のインタフェースで送信または受信する経路のメトリック値に加算する値の設定には,ipv6 rip metric-offsetコマンドを使用します。
- [コマンドによる設定]
- (config)# interface vlan 10
(config-if)# ipv6 rip metric-offset 2 out
インタフェースvlan 10から送信するRIPngパケットのメトリック値に2を加算する設定をします。
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