コンフィグレーションガイド Vol.2
CFMで使用するデータベースを次の表に示します。
表23-12 CFMで使用するデータベース
データベース 内容 内容確認コマンド MEP CCMデータベース 各MEPが保持しているデータベース。
同一MA内のMEPの情報。
CCで常時接続性の監視をする際に使用。
保持する内容は次のとおりです。
- MEP ID
- MEP IDに対応するMACアドレス
- 該当MEPで発生した障害情報
show cfm remote-mep MIP CCMデータベース 装置で保持しているデータベース。
同一ドメイン内のMEPの情報。
リンクトレースメッセージを転送する際,どのポートで転送するかを決定する際に使用。
保持する内容は次のとおりです。
- MEPのMACアドレス
- 該当MEPのCCMを受信したVLANとポート
なし リンクトレースデータベース Linktraceの実行結果を保持しているデータベース。
保持する内容は次のとおりです。
- Linktraceを実行したMEPと宛先
- TTL
- 応答を返した装置の情報
- リンクトレースメッセージを受信したポートの情報
- リンクトレースメッセージを転送したポートの情報
show cfm l2traceroute-db
- <この項の構成>
- (1) MEP CCMデータベース
- (2) MIP CCMデータベース
- (3) リンクトレースデータベース
(1) MEP CCMデータベース
MEP CCMデータベースは,同一MA内にどのようなMEPがあるかを保持しています。また,該当するMEPで発生した障害情報も保持しています。
Loopback,Linktraceでは宛先をMEP IDで指定できますが,MEP CCMデータベースに登録されていないMEP IDは指定できません。MEP IDがデータベース内に登録されているかどうかは運用コマンドshow cfm remote-mepで確認できます。
本データベースのエントリはCC実行時にMEPがCCMを受信したときに作成します。
(2) MIP CCMデータベース
MIP CCMデータベースは,リンクトレースメッセージを転送する際にどのポートから転送すればよいかを決定する際に使用します。
転送時,MIP CCMデータベースに宛先MEPのMACアドレスが登録されていない場合は,MACアドレステーブルを参照して転送するポートを決定します。
MACアドレステーブルにもない場合はリンクトレースメッセージは転送しないで,転送できなかった旨の応答を転送元に返します。
本データベースのエントリはCC実行時にMIPがCCMを転送したときに作成します。
(3) リンクトレースデータベース
リンクトレースデータベースは,Linktraceの実行結果を保持しています。
運用コマンドshow cfm l2traceroute-dbで,過去に実行したLinktraceの結果を参照できます。
(a) 保持できるルート数について
装置全体で1024装置分の応答を保持します。
1ルート当たり何装置分の応答を保持するかで何ルート分保持できるかが決ります。1ルート当たり256装置分の応答を保持した場合は4ルート,1ルート当たり16装置分の応答を保持している場合は64ルート保持できます。
応答が1024装置分を超えた場合,古いルートの情報が消去され,新しいルートの情報を保持します。
リンクトレースデータベースに登録されている宛先に対してLinktraceを実行した場合,リンクトレースデータベース上から該当宛先までのルート情報を削除したあとに新しいLinktraceの応答を保持します。
リンクトレースデータベースを次の図に示します。
図23-30 リンクトレースデータベース
本データベースのエントリはLinktrace実行時にMEPが応答を受信したときに作成します。
All Rights Reserved, Copyright(C), 2017, 2020, ALAXALA Networks, Corp.