コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) ストーム検出によるアクションの実行とフレーム廃棄契機
- (2) ストーム検出によるアクションの実行について
- (3) ストームの検出と回復の検出
- (4) ユニキャストフレームの扱い
- (5) フィルタ使用時のストーム検出
- (6) 帯域監視使用時のストーム検出
(1) ストーム検出によるアクションの実行とフレーム廃棄契機
ストーム検出時に実行するアクションは,指定した受信レートを1秒間に受信したフレーム数が超過した場合に動作します。一方で,短時間でのバースト受信の影響を抑えるため,許容する受信レートを超えた場合のフレーム廃棄は,より短い周期で行います。そのため,1秒に満たない短時間のバースト受信が発生すると,許容する受信レートを超過してフレームの廃棄が発生しても,アクションを実行しないことがあります。
(2) ストーム検出によるアクションの実行について
ストーム検出時に実行するアクションは,CPUの負荷が高い場合などに,指定した受信レートより少ない受信レートでアクションを実行するおそれがあります。受信レートは余裕を持ったレートを設定してください。
(3) ストームの検出と回復の検出
本装置は,1秒間に受信したフレーム数が,コンフィグレーションで設定した受信レートを超えたときに,ストームが発生したと判定します。ストームが発生したあと,1秒間に受信したフレーム数が受信レート以下の状態が30秒続いたときに,ストームが回復したと判定します。
ストーム発生時にポートを閉塞する場合は,そのポートではフレームを受信しなくなるため,ストームの回復も検出できなくなります。ストーム発生時にポートを閉塞した場合は,ネットワーク監視装置などの本装置とは別の手段でストームが回復したことを確認してください。
(4) ユニキャストフレームの扱い
本装置では,ユニキャストストームの検出と,フレームの廃棄で対象フレームが異なります。ユニキャストストームの検出は,許容する受信レートを設定したポートで受信するすべてのユニキャストフレームを対象として行います。一方で,フレームの廃棄は,MACアドレステーブルに宛先MACアドレスが登録されていないためにフラッディングされるユニキャストフレームだけを対象としてカウントし,このフレーム数が受信レートを超えたときに行います。
(5) フィルタ使用時のストーム検出
フィルタ廃棄とストーム検出が同時に発生すると,本来中継されるはずのフレームを含め,より多くのフレームを廃棄することがあります。
(6) 帯域監視使用時のストーム検出
帯域監視違反とストーム検出が同時に発生すると,本来中継されるはずのフレームを含め,より多くのフレームを廃棄することがあります。
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