コンフィグレーションガイド Vol.1
IPv6マルチキャストを設定できるインタフェース数およびルーティングテーブルのエントリ数を次の表に示します。本装置はIPv6マルチキャストルーティングプロトコルとしてPIM-SMおよびPIM-SSMをサポートしています。PIM-SMとPIM-SSMは同時に動作できます。
複数のVRFでIPv6マルチキャストを使用する場合,グローバルネットワークとすべてのVRFの合計を本収容条件内に収めてください。
表3-81 IPv6マルチキャストエントリ最大数
項 目 最大数 PIM-SM/SSMマルチキャストインタフェース数※1 63/装置 MLD動作インタフェース数 127/装置 マルチキャスト送信元の数 128/グループ PIM-SM/SSMマルチキャスト経路情報のエントリ((S,G)エントリ,(*,G)エントリ,およびネガティブキャッシュ)数※2
S:送信元IPアドレス
G:グループアドレス1024/装置 MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定数※3 256/装置 MLDv2で1Reportに対し処理できるrecord情報※4 32record/メッセージ
32ソース/recordMLD加入グループ数※5 256/装置 マルチキャストルータ隣接数 64/装置 ランデブーポイント数 1/グループ 1装置当たりランデブーポイントで設定できるグループ数 128/装置 1ネットワーク(VPN)当たりランデブーポイントに設定できる延べグループ数 128/ネットワーク(VPN)
128/装置※61ネットワーク(VPN)当たりのBSR候補数 16/ネットワーク(VPN)
32/装置※6静的加入グループ数※7 256/装置 静的ランデブーポイント(RP)ルータアドレス数 16/装置 インタフェース当たりのMLD加入グループ数※5 256/インタフェース MLDグループ当たりのソース数 256/グループ 遠隔のマルチキャストサーバアドレスを直接接続サーバとして扱う設定数 256/装置
128/インタフェースマルチキャストを設定できるVRF数 32/装置※8 エクストラネットのマルチキャストフィルタ数※9 64/装置 エクストラネットで使用するroute-map数 32/装置
32/VRFPIM-SM VRF Gateway動作マルチキャストアドレス数※10 32/装置
32/VRF
- 注※1
- PIM-SM/PIM-SSMとして他ルータと隣接するインタフェース数。
- 注※2
- 上限はテーブルエントリ数の配分パターンによって異なります。詳細は「3.1 テーブルエントリ数」を参照してください。ただし,次の条件を同時に満たす環境でPIM-SMを使用する場合,最大エントリ数が128以上のモードを選択していても,最大エントリ数は128になります。
- ストリーミングのような転送量の多いマルチキャスト通信
- 本装置がfirst hop routerまたはランデブーポイント
- また,エントリの入出力ポート数にも上限があるため,入出力ポート数によっても設定できるエントリ数が変わります。
- 1エントリ内の入出力ポート数は,入出力インタフェースで同一のポートを使用している場合は1で数えます。例えば,入力インタフェースでポート1/0/1および1/0/2,出力インタフェース1でポート1/0/2,1/0/3および1/0/4,出力インタフェース2でポート1/0/3,1/0/4および1/0/5を使用している場合,該当するエントリの入出力ポート数は5となります。
- 入出力ポート数が「表3-77 IGMP/MLD動作インタフェース数に対するマルチキャスト入出力ポート数」に示す値までエントリを設定できます。エントリ間で入出力インタフェースの重複が多い場合は,「表3-77 IGMP/MLD動作インタフェース数に対するマルチキャスト入出力ポート数」に示す値より多くのエントリを設定できることがあります。
- なお,入出力ポート数はIPv4とIPv6を同時動作させた場合,IPv4とIPv6のエントリの合計となります。
- 注※3
- マルチキャストで使用するインタフェース数および加入グループ数によって設定できる数が変わります。「表3-82 使用インタフェース数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数」および「表3-83 加入グループ数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数」に示す範囲内で使用してください。加入グループ数は,動的および静的加入グループ数の総計です。同一グループアドレスが異なるインタフェースに加入している場合,加入グループ数は一つではなく,加入したインタフェースの数になります。
- 注※4
- 一つのReportメッセージで処理できるソース数は延べ1024ソースまでです。ソース情報のないrecordも1ソースとして数えます。
- MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定をした場合,その設定に一致したEXCLUDE recordで定義されているソース数を数えます。また,受信したReportメッセージ内にEXCLUDE recordが複数存在し,MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定で追加したソース数が延べ1024を超えた場合,以降のそのメッセージ内のEXCLUDE recordで,連携動作の対象となるEXCLUDE recordについてマルチキャスト中継情報は作成しません。
- 注※5
- 本装置に直接接続しているグループの数を示します。MLDv2使用時に送信元を指定する場合のグループ数は,送信元とグループの組み合わせの数となります。「図3-2 マルチキャストグループ数の例」の例では3です。インタフェース当たりの加入可能グループ数については,「表3-84 IPv6でのインタフェース当たりの加入可能グループ数」を参照してください。
図3-2 マルチキャストグループ数の例
- 注※6
- 本装置のグローバルネットワークとすべてのVRFに接続するネットワーク(VPN)上の総数です。
- 注※7
- 静的加入グループ数とは,各マルチキャストインタフェースで静的加入するグループアドレスの総数です。同一グループアドレスを複数の異なるインタフェースに静的加入設定した場合,静的加入グループ数は一つではなく,静的加入設定したインタフェースの数になります。一つのインタフェースに設定できる静的加入グループ数は256までです。
- 注※8
- グローバルでマルチキャストを設定している場合,31になります。
- 注※9
- すべてのroute-mapで指定したaccess-list内のアドレスの延べ数です。
- 注※10
- エクストラネットで指定したroute-mapを使用します。route-mapに指定したaccess-list内で,ホストアドレス(128ビットマスク)として指定したマルチキャストアドレスが対象となります。
- 装置当たりの上限は,すべてのVRFで指定したPIM-SM VRFゲートウェイのグループアドレスの延べ数です。
- また,静的加入グループ数で指定したグループアドレス数との合計になります。
表3-82 使用インタフェース数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数
使用インタフェース数 MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数 31 256 63 128 127 64 表3-83 加入グループ数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数
加入グループ(延べ数) MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定数 64 256 128 128 256 64 512 32 1024 16 2048 8 4096 4 8128 2 表3-84 IPv6でのインタフェース当たりの加入可能グループ数
使用インタフェース数 インタフェース当たりの加入可能グループ数 31 256 63 128 127 64
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