コンフィグレーションガイド Vol.2


9.1.2 固定VLANモードのコンフィグレーション

〈この項の構成〉

(1) ローカル認証方式の基本的な設定

ローカル認証方式を使用する上での基本的な設定を次の図に示します。

図9‒1 固定VLANモードのローカル認証方式の基本構成

[図データ]

(a) 認証ポートの設定

[設定のポイント]

Web認証で使用するポートを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# vlan 10

    (config-vlan)# state active

    (config-vlan)# exit

  2. (config)# interface gigabitethernet 0/4

    (config-if)# switchport mode access

    (config-if)# switchport access vlan 10

    (config-if)# web-authentication port

    (config-if)# exit

    認証を行う端末が接続されているポートにVLAN IDとWeb認証を設定します。

  3. (config)# interface gigabitethernet 0/11

    (config-if)# switchport mode access

    (config-if)# switchport access vlan 10

    (config-if)# exit

    認証後にアクセスするネットワークのL3スイッチを接続するポートを指定します。

(b) VLANインタフェースにIPアドレスを設定

[設定のポイント]

Web認証で使用するVLANにIPアドレスを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface vlan 10

    (config-if)# ip address 192.168.10.254 255.255.255.0

    (config-if)# exit

    Web認証で使用するVLAN ID 10にIPアドレスを設定します。

(c) 認証専用IPv4アクセスリストの設定

[設定のポイント]

認証前状態の端末から本装置の外部への通信を許可する認証専用IPv4アクセスリストを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# ip access-list extended 100

    (config-ext-nacl)# permit udp any any eq bootps

    (config-ext-nacl)# permit udp any any eq domain

    (config-ext-nacl)# exit

    (config)# interface gigabitethernet 0/4

    (config-if)# authentication ip access-group 100

    (config-if)# authentication arp-relay

    (config-if)# exit

    認証前の端末からDHCPパケットとDNSサーバへのアクセスを許可する認証専用IPv4アクセスリストを設定します。さらに,ARPパケットを本装置の外部に転送させるように設定します。

(d) Web認証の設定

[設定のポイント]

Web認証のコンフィグレーションコマンドを設定してWeb認証を有効にします。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# web-authentication ip address 10.10.10.1

    Web認証専用のIPアドレス(IPv4アドレス)を設定します。

  2. (config)# web-authentication system-auth-control

    Web認証を起動します。

(2) RADIUS認証方式の基本的な設定

RADIUS認証方式を使用する上での基本的な設定を次の図に示します

図9‒2 固定VLANモードのRADIUS認証方式の基本構成

[図データ]

(a) 認証ポートの設定

[設定のポイント]

Web認証で使用するポートを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# vlan 10

    (config-vlan)# state active

    (config-vlan)# exit

  2. (config)# interface gigabitethernet 0/4

    (config-if)# switchport mode access

    (config-if)# switchport access vlan 10

    (config-if)# web-authentication port

    (config-if)# exit

    認証を行う端末が接続されているポートにVLAN IDとWeb認証を設定します。

  3. (config)# interface gigabitethernet 0/11

    (config-if)# switchport mode access

    (config-if)# switchport access vlan 10

    (config-if)# exit

    認証後にアクセスするネットワークのL3スイッチを接続するポートを指定します。

(b) VLANインタフェースにIPアドレスを設定

[設定のポイント]

Web認証で使用するVLANにIPアドレスを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface vlan 10

    (config-if)# ip address 192.168.10.254 255.255.255.0

    (config-if)# exit

    Web認証で使用するVLAN ID 10にIPアドレスを設定します。

(c) 認証専用IPv4アクセスリストの設定

[設定のポイント]

認証前状態の端末から本装置の外部への通信を許可する認証専用IPv4アクセスリストを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# ip access-list extended 100

    (config-ext-nacl)# permit udp any any eq bootps

    (config-ext-nacl)# permit udp any any eq domain

    (config-ext-nacl)# exit

    (config)# interface gigabitethernet 0/4

    (config-if)# authentication ip access-group 100

    (config-if)# authentication arp-relay

    (config-if)# exit

    認証前の端末からDHCPパケットとDNSサーバへのアクセスを許可する認証専用IPv4アクセスリストを設定します。さらに,ARPパケットを本装置の外部に転送させるように設定します。

(d) Web認証の設定

[設定のポイント]

Web認証のコンフィグレーションコマンドを設定してWeb認証を有効にします。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# web-authentication ip address 10.10.10.1

    Web認証専用のIPアドレス(IPv4アドレス)を設定します。

  2. (config)# aaa authentication web-authentication default group radius

    (config)# radius-server host 10.0.0.200 key "webauth"

    ユーザ認証をRADIUSサーバで行うためのIPアドレスとRADIUS鍵を設定します。

  3. (config)# web-authentication system-auth-control

    Web認証を起動します。

(3) RADIUS認証方式+内蔵DHCPサーバ使用時の設定

RADIUS認証方式と本装置内DHCPサーバを使用する上での基本的な構成を次の図に示します。

図9‒3 固定VLANモードのRADIUS認証方式+内蔵DHCPサーバの基本構成

[図データ]

(a) 認証ポートの設定

[設定のポイント]

Web認証で使用するポートを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 0/4

    (config-if)# switchport mode access

    (config-if)# switchport access vlan 10

    (config-if)# web-authentication port

    (config-if)# exit

    認証を行う端末が接続されているポートにVLAN IDとWeb認証を設定します。

  2. (config)# interface gigabitethernet 0/11

    (config-if)# switchport mode access

    (config-if)# switchport access vlan 10

    (config-if)# exit

    認証後にアクセスするネットワークのL3スイッチを接続するポートを指定します。

(b) VLANインタフェースにIPアドレスを設定

[設定のポイント]

Web認証で使用するVLANにIPアドレスを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface vlan 10

    (config-if)# ip address 192.168.10.254 255.255.255.0

    (config-if)# exit

    Web認証で使用するVLAN ID 10にIPアドレスを設定します。

(c) 認証専用IPv4アクセスリストの設定

[設定のポイント]

認証前状態の端末から本装置の外部への通信を許可する認証専用IPv4アクセスリストを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# ip access-list extended 100

    (config-ext-nacl)# permit udp host 0.0.0.0 host 192.168.10.254 eq bootps

    (config-ext-nacl)# permit udp host 0.0.0.0 host 255.255.255.255 eq bootps

    (config-ext-nacl)# permit udp any any eq domain

    (config-ext-nacl)# exit

    (config)# interface gigabitethernet 0/4

    (config-if)# authentication ip access-group 100

    (config-if)# authentication arp-relay

    (config-if)# exit

    認証前の端末から本装置内DHCPサーバ向けのDHCPパケットとDNSサーバへのアクセスを許可する認証専用IPv4アクセスリストを設定します。さらに,ARPパケットを本装置の外部に転送させるよう設定します。

(d) Web認証の設定

[設定のポイント]

Web認証のコンフィグレーションコマンドを設定してWeb認証を有効にします。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# web-authentication ip address 10.10.10.1

    Web認証専用のIPアドレス(IPv4アドレス)を設定します。

  2. (config)# aaa authentication web-authentication default group radius

    (config)# radius-server host 10.0.0.200 key "webauth"

    ユーザ認証をRADIUSサーバで行うためのIPアドレスとRADIUS鍵を設定します。

  3. (config)# web-authentication system-auth-control

    Web認証を起動します。