コンフィグレーションガイド Vol.1


23.1.11 隣接リング用フラッシュ制御フレームの送信設定

マスタノードの両リングポートが共有リンクとなる構成を次の図に示します。このような構成では,共有リンク非監視リングのマスタノードで隣接リング用フラッシュ制御フレームを送信する設定をしてください。

図23‒5 マスタノードの両リングポートが共有リンクとなる構成

[図データ]

[設定のポイント]

図23‒5 マスタノードの両リングポートが共有リンクとなる構成」のように両リングポートが共有リンクとなるマスタノード(リング1の装置3)が存在する共有リンクありのマルチリング構成では,共有リンク非監視リングのマスタノード(リング2の装置1)で隣接リング用フラッシュ制御フレームを送信する設定をしてください。

このとき,隣接リング用フラッシュ制御フレームの送信に使用するVLANとして,この図にあるように送信対象となるリングの各ノードでVLANマッピングに括り付けられたVLANを設定してください。

また,このVLANは隣接リング用フラッシュ制御フレームの送信専用として,データ転送に使用しないでください。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# axrp 2

    (config-axrp)# flush-request-transmit vlan 10

    リングID 2(共有リンク非監視リングのマスタノード)のコンフィグレーションモードに移行して,リングID 2の障害発生/復旧時にVLAN ID 10に対して隣接リング用フラッシュ制御フレームを送信する設定をします。