15.1.4 1000BASE-X
1000BASE-Xの光ファイバを使用したインタフェースについて説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 接続インタフェース
1000BASE-SX,1000BASE-SX2,1000BASE-LX,1000BASE-LH,1000BASE-LHB,および1000BASE-BXをサポートしています。回線速度は1000Mbit/s全二重固定です。
- 1000BASE-SX
-
短距離間を接続するために使用します(マルチモード,最大550m)。
- 1000BASE-SX2
-
マルチモード光ファイバを使用して2kmの伝送距離を実現します(マルチモード,最大2km)。
- 1000BASE-LX
-
中距離間を接続するために使用します(シングルモード,最大5km/マルチモード,最大550m)。
- 1000BASE-LH,1000BASE-LHB
-
長距離間を接続するために使用します。
-
1000BASE-LH(シングルモード,最大70km)
-
1000BASE-LHB(シングルモード,最大100km)
-
- 1000BASE-BX
-
送受信で波長の異なる光を使用することで,1芯の光ファイバを使い,光ファイバのコストを抑えることができます。
送受信で異なる波長の光を使用するため,アップ側とダウン側で1対となるトランシーバを使用します。
本装置では,IEEE802.3ahで規定されている1000BASE-BX10-D/1000BASE-BX10-Uと,独自規格の1000BASE-BX40-D/1000BASE-BX40-Uをサポートします。
- 1000BASE-BX10-D/1000BASE-BX10-U
-
中距離間を接続するために使用します(シングルモード,最大10km)。
- 1000BASE-BX40-D/1000BASE-BX40-U
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長距離間を接続するために使用します(シングルモード,最大40km)。
コンフィグレーションでは次のモードを指定できます。接続するネットワークに合わせて設定してください。本装置のデフォルト値は,オートネゴシエーションになります。
-
オートネゴシエーション
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1000BASE-X全二重固定
オートネゴシエーションは,全二重モード選択およびフローコントロールについて,対向装置間でやりとりをして接続動作を決定する機能です。本装置では,ネゴシエーションで解決できなかった場合,リンク接続されるまで接続動作を繰り返します。
(2) 接続仕様
本装置のコンフィグレーションでの指定値と相手装置の伝送速度および,全二重および半二重モードの接続仕様を次の表に示します。なお,1000BASE-Xの物理仕様については,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
相手装置 |
本装置の設定 |
||
---|---|---|---|
設定 |
インタフェース |
固定 |
オートネゴシエーション |
1000BASE全二重 |
1000BASE全二重 |
||
固定 |
1000BASE半二重 |
× |
× |
1000BASE全二重 |
1000BASE全二重 |
× |
|
オート ネゴシエーション |
1000BASE半二重 |
× |
× |
1000BASE全二重 |
× |
1000BASE全二重 |
(凡例) ×:接続できない