コンフィグレーションガイド Vol.1


3.2.9 ネットワークの障害検出による高信頼化機能

〈この項の構成〉

(1) IEEE802.3ah/UDLD

全物理ポートでの運用を可能にします。1ポート1対地を原則とするため,同一ポートから複数装置の情報を受信する場合(禁止構成)でも,保持する情報は1装置分だけです。IEEE802.3ah/UDLDの収容条件を次の表に示します。

表3‒70 最大リンク監視情報数

モデル

最大リンク監視情報数

全モデル共通

装置の最大物理ポート数

(2) L2ループ検知

L2ループ検知のL2ループ検知フレーム送信レートを次の表に示します。

表3‒71 L2ループ検知フレーム送信レート

モデル

L2ループ検知フレームの送信レート(装置当たり)※1

スパニングツリー,GSRP,Ring Protocolのどれかを使用している場合

スパニングツリー,GSRP,Ring Protocolのどれも使用していない場合

全モデル共通

30pps(推奨値)※2

200pps(最大値)※3

  • L2ループ検知フレーム送信レート算出式

    L2ループ検知フレーム送信対象のVLANポート数÷L2ループ検知フレームの送信レート(pps)≦送信間隔(秒)

    なお,チャネルグループの場合,VLANポート数はチャネルグループ単位で1ポートと数えます。

注※1

送信レートは上記の条件式に従って,自動的に200pps以内で変動します。

注※2

スパニングツリー,GSRP,Ring Protocolのどれかを使用している場合は,30pps以下に設定してください。30ppsより大きい場合,スパニングツリー,GSRP,Ring Protocolの正常動作を保障できません。

注※3

200ppsを超えるフレームは送信しません。送信できなかったフレームに該当するポートやVLANではループ障害を検知できなくなります。必ず200pps以下に設定してください。

(3) CFM

CFMの収容条件を次の表に示します。

表3‒72 CFMの収容条件

モデル

ドメイン数

MA数

MEP数

MIP数

CFMポート総数※1※2

リモートMEP総数※2※3

全モデル共通

8/装置

32/装置

32/装置

32/装置

256/装置

2016/装置

注※1

CFMポート総数とは,MAのプライマリVLANのうち,CFMのフレームを送信するVLANポートの総数です。

Down MEPだけのMAの場合

Down MEPのVLANポートの総数

Up MEPを含むMAの場合

プライマリVLANの全VLANポートの総数

なお,CFMポート総数は運用コマンドshow cfm summaryで確認できます。

注※2

CFMポート総数およびリモートMEP総数は,CCM送信間隔がデフォルト値のときの収容条件です。CCM送信間隔を変更すると,CFMポート総数およびリモートMEP総数の収容条件が変わります。CCM送信間隔によるCFMポート総数およびリモートMEP総数の収容条件を次の表に示します。

表3‒73 CCM送信間隔による収容条件

モデル

CCM送信間隔

CFMポート総数

リモートMEP総数

全モデル共通

1分以上

256/装置

2016/装置

10秒

128/装置

2016/装置

1秒

50/装置

200/装置

注※3

リモートMEP総数とは,自装置以外のMEPの総数です。MEPからのCCM受信性能に影響します。リモートMEP総数は運用コマンドshow cfm remote-mepで確認できます。

表3‒74 CFMの物理ポートおよびチャネルグループの収容条件

モデル

MEP・MIPを設定可能な物理ポートおよびチャネルグループの総数

全モデル共通

8/装置

注※

MEP・MIPは同一ポートに対して複数設定できます。チャネルグループの場合は,チャネルグループ単位で1ポートと数えます。

表3‒75 CFMのデータベース収容条件

モデル

MEP CCM

データベース

エントリ数

MIP CCM

データベース

エントリ数

Linktrace

データベース

エントリ数

全モデル共通

63/MEP

2048/装置

1024/装置

注※

1ルート当たり256装置の情報を保持する場合は,最大で4ルート分を保持します(1024÷256装置=4ルート)。