コンフィグレーションガイド Vol.1
Ring Protocolを使用したネットワークでの禁止構成を次に示します。
- <この項の構成>
- (1) 同一リング内に複数のマスタノードを設定
- (2) 共有リンク監視リングが複数ある構成
- (3) ループになるマルチリング構成例
- (4) マスタノードのプライマリポートが決定できない構成
(1) 同一リング内に複数のマスタノードを設定
同一のリング内に2台以上のマスタノードを設定しないでください。同一リング内に複数のマスタノードがあると,セカンダリポートが論理ブロックされるためにネットワークが分断されてしまい,適切な通信ができなくなります。
図21-33 同一リング内に複数のマスタノードを設定
(2) 共有リンク監視リングが複数ある構成
共有リンクありのマルチリング構成では,共有リンク監視リングはネットワーク内で必ず一つとなるように構成してください。共有リンク監視リングが複数あると,共有リンク非監視リングでの障害監視が分断されるため,正しい障害監視ができなくなります。
図21-34 共有リンク監視リングが複数ある構成
(3) ループになるマルチリング構成例
次に示す図のようなマルチリング構成を組むとトランジットノード間でループ構成となります。
図21-35 ループになるマルチリング構成
(4) マスタノードのプライマリポートが決定できない構成
次の図のように,二つの共有リンク非監視リングの最終端に位置するノードにマスタノードを設定しないでください。このような構成の場合,マスタノードの両リングポートが共有リンクとなるため,プライマリポートを正しく決定できません。
図21-36 マスタノードのプライマリポートが決定できない構成
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