コンフィグレーションガイド Vol.1
- <この項の構成>
- (1) 解説
- (2) ポートのネイティブVLAN
(1) 解説
本装置は,ポートの設定によって使用できるVLANが異なります。使用したいVLANの種類に応じて各ポートの種類を設定する必要があります。ポートの種類を次の表に示します。
表18-2 ポートの種類
ポートの種類 概要 使用するVLAN アクセスポート ポートVLANとしてUntaggedフレームを扱います。
このポートでは,すべてのUntaggedフレームを一つのポートVLANで扱います。ポートVLAN
MAC VLANプロトコルポート プロトコルVLANとしてUntaggedフレームを扱います。
このポートでは,フレームのプロトコルによってVLANを決定します。プロトコルVLAN
ポートVLANMACポート MAC VLANとしてUntaggedフレームを扱います。
このポートでは,フレームの送信元MACアドレスによってVLANを決定します。MAC VLAN
ポートVLANトランクポート すべての種類のVLANでTaggedフレームを扱います。
このポートでは,VLAN TagによってVLANを決定します。すべての種類のVLAN トンネリングポート VLANトンネリングのポートVLANとして,フレームのUntaggedとTaggedを区別しないで扱います。このポートでは,すべてのフレームを一つのポートVLANで扱います。 ポートVLAN アクセスポート,プロトコルポート,MACポートはUntaggedフレームを扱うポートです。これらのポートでTaggedフレームを扱うことはできません。Taggedフレームを受信したときは廃棄し,また送信することもありません。
Taggedフレームはトランクポートでだけ扱うことができます。トランクポートのUntaggedフレームはネイティブVLANが扱います。
トンネリングポートは,VLANトンネリングをするポートで,フレームがUntaggedか,Taggedかを区別しないで扱います。
ポートの種類ごとの,使用できるVLANの種類を次の表に示します。プロトコルVLANとMAC VLANは同じポートで使用できません。VLAN Tagを扱うトランクポートはすべてのVLANで同じポートを使用できます。
表18-3 ポート上で使用できるVLAN
ポートの種類 VLANの種類 ポートVLAN プロトコルVLAN MAC VLAN アクセスポート ○ × ○ プロトコルポート ○ ○ × MACポート ○ × ○ トランクポート ○ ○ ○ トンネリングポート ○ × × (凡例) ○:使用できる ×:使用できない
(2) ポートのネイティブVLAN
アクセスポート,トンネリングポート以外のポート(プロトコルポート,MACポート,トランクポート)では,それぞれの設定と一致しないフレームを受信する場合があります。例えば,プロトコルポートでIPv4プロトコルだけ設定していたときにIPv6のフレームを受信した場合です。アクセスポート,トンネリングポート以外ではこのようなフレームを扱うためにポートVLANを一つ設定することができます。このVLANのことを,各ポートでのネイティブVLANと呼びます。
アクセスポート,トンネリングポート以外の各ポートでは,ポートごとに作成済みのポートVLANをネイティブVLANに設定できます。コンフィグレーションで指定がないポートは,VLAN 1(デフォルトVLAN)がネイティブVLANになります。
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