コンフィグレーションガイド Vol.1
本装置ではVLANに対してIPアドレスを設定します。ここでは,IPアドレスを設定できるVLANインタフェースの最大数,設定できるIPアドレスの最大数,通信できる相手装置の最大数などについて説明します。また,DHCPリレー/DHCPサーバの収容条件についても説明します。
- <この項の構成>
- (1) IPアドレスを設定できるインタフェース数
- (2) マルチホームの最大サブネット数
- (3) IPアドレス最大設定数
- (4) 最大相手装置数
- (5) ポリシーベースルーティング(IPv4)【OS-L3A】
- (6) DHCP/BOOTPリレー
- (7) IPv6 DHCPリレー
- (8) DHCPサーバ
- (9) IPv6 DHCPサーバ
(1) IPアドレスを設定できるインタフェース数
本装置でサポートする最大インタフェース数を次の表に示します。ここで示す値は,IPv4とIPv6との合計の値です。なお,IPv4とIPv6を同一のインタフェースに設定することも,個別に設定することもできます。
表3-75 最大インタフェース数
モデル インタフェース数(装置当たり) 全モデル共通 1024
(2) マルチホームの最大サブネット数
LANのマルチホーム接続では一つのインタフェースに対して,複数のIPv4アドレス,またはIPv6アドレスを設定します。
(a) IPv4の場合
IPv4でのマルチホームの最大サブネット数を次の表に示します。
表3-76 マルチホームの最大サブネット数(IPv4の場合)
モデル マルチホーム サブネット数
(インタフェース当たり)全モデル共通 256 (b) IPv6の場合
IPv6でのマルチホームの最大サブネット数を次の表に示します。なお,ここで示す値にはリンクローカルアドレスを含みます。一つのインタフェースには必ず一つのリンクローカルアドレスが設定されます。このため,すべてのインタフェースでIPv6グローバルアドレスだけを設定した場合,実際に装置に設定されるIPv6アドレス数は,表の数値に自動生成されるIPv6リンクローカルアドレス数1を加算した8になります。
表3-77 マルチホームの最大サブネット数(IPv6の場合)
モデル マルチホーム サブネット数
(インタフェース当たり)全モデル共通 7
(3) IPアドレス最大設定数
(a) IPv4アドレス
装置当たりのコンフィグレーションで設定できるIPv4アドレスの最大数を次の表に示します。なお,この表で示す値は,通信用インタフェースに設定できるIPv4アドレス数です。
表3-78 コンフィグレーションで装置に設定できるIPv4アドレス最大数
モデル IPv4アドレス数(装置当たり) 全モデル共通 1024※ 注※ IPv6ユニキャスト優先モードの場合,最大数は128になります。
(b) IPv6アドレス
コンフィグレーションで設定できる装置当たりのIPv6アドレスの最大数を次の表に示します。なお,ここで示す値は通信用のインタフェースに設定するIPv6アドレスの数です。また,IPv6リンクローカルアドレスの数も含みます。一つのインタフェースには必ず一つのIPv6リンクローカルアドレスが設定されます。このため,すべてのインタフェースにIPv6グローバルアドレスを設定した場合,インタフェースには自動でIPv6リンクローカルアドレスが付与され,実際に装置に設定されるIPv6アドレスの数は「表3-80 コンフィグレーションで装置に設定できるIPv6アドレス数と,装置に設定されるIPv6アドレス数の関係」に示す値となります。
表3-79 コンフィグレーションで装置に設定できるIPv6アドレス最大数
モデル IPv6アドレス数(装置当たり) 全モデル共通 128 表3-80 コンフィグレーションで装置に設定できるIPv6アドレス数と,装置に設定されるIPv6アドレス数の関係
コンフィグレーションで設定するIPv6アドレスの数 コンフィグレーションで設定するIPv6アドレスの合計数 自動で設定するIPv6リンクローカルアドレスの数 装置に設定されるIPv6アドレス数 IPv6リンクローカルアドレス IPv6グローバルアドレス 128(128×1) 0 128 0 128 0 128(128×1) 128 128 256
- 注 ( )内数字の意味:
- (A×B) A:インタフェース数 B:各インタフェースに設定するアドレス数
(4) 最大相手装置数
本装置が接続するLANを介して通信できる最大相手装置数を示します。この場合の相手装置はルータに限らず,端末も含みます。
(a) ARPエントリ数
IPv4の場合,LANではARPによって,送信しようとするパケットの宛先アドレスに対応するハードウェアアドレスを決定します。したがって,これらのメディアではARPエントリ数によって最大相手装置数が決まります。本装置でサポートするARPエントリの最大数については,「3.2.1 テーブルエントリ数」を参照してください。
(b) NDPエントリ数
IPv6の場合,LANではNDPでのアドレス解決によって,送信しようとするパケットの宛先アドレスに対応するハードウェアアドレスを決定します。したがって,NDPエントリ数によって最大相手装置数が決まります。本装置でサポートするNDPエントリの最大数については,「3.2.1 テーブルエントリ数」を参照してください。
(c) RAの最大相手端末数
RAではルータから通知されるIPv6アドレス情報を基に端末でアドレスを生成します。本装置での最大相手端末数を次の表に示します。
表3-81 RAの最大相手端末数
モデル RAの最大相手端末数 インタフェース当たり 装置当たり 全モデル共通 128 128
(5) ポリシーベースルーティング(IPv4)【OS-L3A】
(a) ポリシーベースルーティングの収容条件
ポリシーベースルーティングでは,フィルタのフロー検出を使用して,ポリシーベースルーティングの対象にするフローを検出します。なお,ポリシーベースルーティングは受信側フロー検出モードがlayer3-6の場合に使用できます。
装置当たりのポリシーベースルーティンググループのエントリ数を次の表に示します。
表3-82 装置当たりのポリシーベースルーティンググループのエントリ数
項目 IPv4ポリシーベースルーティンググループ アクセスリストエントリ数 「表3-33 モードlayer3-6のフィルタ最大エントリ数」を参照※1 ポリシーベースルーティングリスト数 256※2 ポリシーベースルーティングリスト情報内に設定できる経路数 8 ポリシーベースルーティングのトラッキング機能と連携できる経路数 1024※3
- 注※1
- エントリ数の算出方法は,「3.2.4 フィルタ・QoS」と同じです。
- 注※2
- 1ポリシーベースルーティングリスト情報を1リストとして登録します。このため,複数のアクセスリストで同一のポリシーベースルーティングリスト情報を設定した場合,使用するリスト数は1リストと計算します。
- 注※3
- 1トラックIDを1エントリとして登録します。このため,複数の経路で同一のトラックIDを設定した場合,使用するエントリ数は1エントリと計算します。
(b) トラッキング機能の収容条件
ポリシーベースルーティングのトラッキング機能の収容条件を次の表に示します。
表3-83 トラッキング機能の収容条件
項目 収容条件 トラックの数 1024 ポーリング監視トラックの数※ 1024 注※ コンフィグレーションコマンドtype icmpを設定したトラックの数です。
(6) DHCP/BOOTPリレー
DHCP/BOOTPリレーで設定できるインタフェース数およびリレー先アドレス数を次の表に示します。
表3-84 DHCP/BOOTPリレーの最大数
項目 最大数 DHCP/BOOTPリレーインタフェース数 1023 DHCP/BOOTPリレー先アドレス数 16
(7) IPv6 DHCPリレー
IPv6 DHCPリレーの収容条件を次の表に示します。
表3-85 IPv6 DHCPリレーの最大数
項目 装置当たりの最大数 配布プレフィックス数※ 1024 インタフェース数 127
- 注※
- クライアントを直接収容した場合にIPv6 DHCPサーバによって配布されるPDプレフィックス数です。ほかのリレー経由のパケットやPDプレフィックス以外の情報は,この条件に関係なく中継できます。
(8) DHCPサーバ
DHCPサーバで設定できるインタフェース数および配布可能IPアドレス数などを次の表に示します。
表3-86 DHCPサーバの最大数
項目 装置当たりの最大数 DHCPサーバインタフェース数 1024 DHCPサーバ管理サブネット数 1024 配布可能IPアドレス数※1 2000 配布可能固定IPアドレス数 160 配布除外IPアドレス範囲数※2 4096 注※1 配布可能固定IPアドレス数を含みます。
注※2 サブネット当たり1024までです。
(9) IPv6 DHCPサーバ
IPv6 DHCPサーバで設定できるインタフェース数および配布可能IPv6プレフィックス数などを次の表に示します。
表3-87 IPv6 DHCPサーバの最大数
項目 装置当たりの最大数 インタフェース数 128 最大配布可能Prefix数 1024
All Rights Reserved, Copyright(C), 2005, 2015, ALAXALA Networks, Corp.