トラブルシューティングガイド

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3.5.3 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tのトラブル発生時の対応

10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tでトラブルが発生した場合は,以下の順序で障害の切り分けを行ってください。

  1. ログの確認
    ログは,マニュアル「メッセージ・ログレファレンス」を参照してください。
  2. 障害解析方法に従った原因の切り分け
    次の表に示す障害解析方法に従って原因の切り分けを行ってください。

    表3-10 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tのトラブル発生時の障害解析方法

    項番 確認内容 原因 対応
    1 show interfacesコマンドの障害統計情報によって該当ポートで以下の統計情報がカウントされていないか確認してください。カウントされている場合,原因と対応欄を参照してください。
    • Link down
    回線品質が低下しています。 ケーブルの種別が正しいか確認してください。種別は「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
    本装置の設定が次の場合はピンマッピングがMDI-Xであるか確認してください。
    • 該当ポートの設定が固定接続となっている場合
    • 該当ポートの設定がオートネゴシエーションかつ自動MDIX機能を無効にしている場合
    ケーブル長を確認してください。ケーブル長は「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
    ケーブルの接続が正しいか確認してください。
    本装置でサポートしている接続インタフェースに交換してください。本装置でサポートしている接続インタフェースについては,マニュアル「コンフィグレーションガイド」を参照してください。
    本装置の回線テストを実行して受信側機能に問題ないか確認してください。no test interfaces(イーサネット)コマンドの実行結果を参照し,記載されている[対策]に従って対応してください。指定するテスト種別は「6.1 回線をテストする」を参照してください。
    2 show interfacesコマンドの受信系エラー統計情報によって該当ポートで以下の統計情報がカウントされていないか確認してください。カウントされている場合,原因と対応欄を参照してください。
    • CRC errors
    • Symbol errors
    回線品質が低下しています。 ケーブルの種別が正しいか確認してください。種別は「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
    本装置の設定が次の場合はピンマッピングがMDI-Xであるか確認してください。
    • 該当ポートの設定が固定接続となっている場合
    • 該当ポートの設定がオートネゴシエーションかつ自動MDIX機能を無効にしている場合
    ケーブル長を確認してください。ケーブル長は「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
    ケーブルの接続が正しいか確認してください。
    本装置でサポートしている接続インタフェースに交換してください。本装置でサポートしている接続インタフェースについては,マニュアル「コンフィグレーションガイド」を参照してください。
    本装置の回線テストを実行して受信側機能に問題ないか確認してください。no test interfacesコマンドの実行結果を参照し,記載されている[対策]に従って対応してください。指定するテスト種別は「6.1 回線をテストする」を参照してください。
    3 show interfacesコマンドの障害統計情報によって該当ポートで以下の統計情報がカウントされていないか確認してください。カウントされている場合,原因と対応欄を参照してください。
    • MDI cross over changed
    ケーブルのピンマッピングが不正です。 ピンマッピングを正しく直してください。ピンマッピングについては,マニュアル「コンフィグレーションガイド」を参照してください。
    4 show interfacesコマンドのポートdetail情報によって該当ポートで回線種別/回線速度を確認してください。不正な回線種別/回線速度の場合,原因と対応欄を参照してください。 ケーブルが適合していません。 ケーブルの種別が正しいか確認してください。種別は「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
    コンフィグレーションコマンドspeedとduplexが相手装置と不一致です。 コンフィグレーションコマンドspeedとduplexを相手装置と合わせてください。
    上記以外の場合。 オートネゴシエーションで特定の速度を使用したい場合は,オートネゴシエーションの回線速度を設定してください。詳細は,マニュアル「コンフィグレーションガイド」を参照してください。
    5 show interfacesコマンドの障害統計情報によって該当ポートで以下の統計情報がカウントされていないか確認してください。カウントされている場合,原因と対応欄を参照してください。
    • Long frames
    受信できるフレーム長を超えたパケットを受信しています。 ジャンボフレームの設定を相手装置と合わせてください。
    6 show qos queueingコマンドで以下の統計情報がカウントされていないか確認してください。カウントされている場合,原因と対応欄を参照してください。
    • discard_pkt
    パケットの廃棄が発生しています。 廃棄制御およびシェーパのシステム運用が適切であるかを見直してください。

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