トラブルシューティングガイド
ARPパケットが廃棄されているとIPv4通信ができなくなります。ARPパケットが廃棄される原因として,ダイナミックARP検査が考えられます。次の表に示す障害解析方法に従って原因の切り分けを行ってください。
表3-86 ダイナミックARP検査によって発生したトラブルの障害解析方法
項番 確認内容 対応 1 DHCP snooping設定情報を確認してください。 「3.27.1 DHCPに関するトラブル」を参照して,DHCP snoopingが正常に動作していることを確認してください。 問題が見つからない場合,項番2へ。 2 show ip arp inspection statisticsコマンドを実行して,ダイナミックARP検査の動作状況を確認してください。 ダイナミックARP検査が有効なuntrustポートとして表示されるポートが,IPv4通信のできないポートと一致している場合は,項番3へ。 それ以外のポートに接続されている場合は,ダイナミックARP検査の対象外となっています。ネットワーク構成やIPv4通信ができない装置の設定を確認して問題が見つからない場合,項番4へ。 3 show ip dhcp snooping bindingコマンドを実行して,通信できない装置に対するバインディング情報があるか確認してください。 バインディング情報がない場合,対象装置が固定IPアドレスを持つ装置であれば,コンフィグレーションコマンドip source bindingを設定してください。また,DHCPによってIPアドレスを取得する装置であれば,IPアドレスを再取得してください。 4 その他 上記のどれでも解決しない場合は,本書を参考に,装置で使用しているその他の機能を確認してください。
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