トラブルシューティングガイド

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3.5.6 PoE使用時の障害対応

PoE使用時に電力供給ができないなどの問題が発生した場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因の切り分けを行ってください。

表3-13 PoE使用時の通信の障害解析方法

項番 確認内容・コマンド 対応
1 show power inlineコマンドで該当ポートのPoEStatus表示を確認してください。
  • PoEStatus表示がoffの場合
    電力を供給していません。項番2へ。
  • PoEStatus表示がdeniedの場合
    装置全体の電力供給不足が発生しています。項番3へ。
  • PoEStatus表示がfaultyの場合
    接続された装置に電力を供給できない状態になっています。項番4へ。
2 該当ポートにshutdownが設定されているか確認してください。
  • 設定済みの場合
    no shutdownを設定してください。
  • 未設定の場合
    受電装置が接続されているか確認してください。
3 show power inlineコマンドでThreshold(W)とAllocate(W)を確認してください。 Allocate(W)の数値がThreshold(W)より大きいため供給できなくなっています。装置全体の電力供給量,ポートの電力割り当て量,およびポートの消費電力を確認してコンフィグレーションで割り当て量を調整してください。
4 show loggingコマンドを実行し障害発生の有無を確認してください。 受電装置または接続ケーブルに問題がある可能性があります。
  • 「0/x Supplying power was stopped by the overload detection.」を表示した場合
    オーバロードを検出したため,電力を供給できなくなっています。
    受電装置または接続ケーブルを確認してください。回復しない場合は,ケーブル長,およびケーブル種別を「ハードウェア取扱説明書」を確認して交換してください。
    また,PoE電力供給が可能な装置同士を接続している場合,コンフィグレーションコマンドpower inlineで該当ポートのPoE機能を無効にしてください。

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