クイックスタートガイド

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2.1.2 予備電源機構(EPU)を使用する場合

【ステップ1】 装置本体の設置

装置本体を19型キャビネットラックに搭載します。

卓上に設置する場合は,「AX3800S・AX3600S・AX2400Sハードウェア取扱説明書」を参照してください。

付属のラック固定金具はM5のネジに対応しています。M5のネジに対応したラックを準備してください。

  1. 装置本体にラック固定金具を取り付けます。
図2-30 装置本体へのラック固定金具の取り付け
(1) ラック固定金具(L)
(2) ラック固定金具(R)
(3) ネジ(M3×6,12本)

ラック搭載時,本装置の正面側に100mmのスペース(ケーブル引き出し用)が確保できない場合は,次図のようにラック固定金具を前面側に50mm突出させて取り付けてください。

図2-31 装置本体へのラック固定金具の取り付け(50mm奥に調整する場合)
(1) ラック固定金具(L)
(2) ラック固定金具(R)
(3) ネジ(M3×6,12本)

ラック固定金具を装置に取り付けるときには,付属のネジを使用してください。

ラック固定金具には4種類のものがあります。
  • AC電源モデルおよびDC電源モデル用 ...ネジ穴12個
  • AC電源(PoE)モデル,電源冗長モデル(AX3630S,AX3640S),およびEPU用 ...ネジ穴12個,「24P/EPU」のラベル表示あり
  • 電源冗長モデル(AX3650S)用 ...ネジ穴10個
  • 電源冗長モデル(AX3830S)用 ...ネジ穴20個
装置に取り付ける場合は,正しい組み合わせで使用してください。

ラック固定金具には(L)と(R)があります。ラック固定金具(L)には金具側面に「L」の刻印が,ラック固定金具(R)には「R」の刻印があります。

  1. 装置本体をラックへ搭載します。
図2-32 装置本体のラック搭載
(1) ネジ(M5,4本)
(2) 19型キャビネットラック

装置をラックに搭載する場合は,装置が安定した状態にあるかを十分確認して作業してください。不安定な状態で作業した場合,落下や転倒によるけがの原因となります。

装置をラックに取り付けるときには,ラックに付属しているM5のネジを使用してください。

【ステップ2】 予備電源機構(EPU)の設置と電源モジュールの取り付け

予備電源機構(EPU)を19型キャビネットラックに搭載します。1台のEPUから複数の装置に予備電源を給電する場合,EPUに電源モジュールを取り付けます。

予備電源機構(EPU)を移動させる場合は,電源モジュールの取っ手を持たないでください。取っ手が外れて装置が落下し,けがの原因となることがあります。また,変形して,火災・感電の原因となることがあります。

卓上に設置する場合は,「AX3800S・AX3600S・AX2400Sハードウェア取扱説明書」を参照してください。

付属のラック固定金具はM5のネジに対応しています。M5のネジに対応したラックを準備してください。

  1. EPUにラック固定金具を取り付けます。
図2-33 予備電源機構へのラック固定金具の取り付け
(1) ラック固定金具(L)
(2) ラック固定金具(R)
(3) ネジ(M3×6,12本)

ラック搭載時,本装置の正面側に100mmのスペース(ケーブル引き出し用)が確保できない場合は,次図のようにラック搭載金具を前面側に50mm突出させて取り付けてください。

図2-34 予備電源機構へのラック固定金具の取り付け(50mm奥に調整する場合)
(1) ラック固定金具(L)
(2) ラック固定金具(R)
(3) ネジ(M3×6,12本)

ラック固定金具を装置に取り付けるときには,付属のネジを使用してください。

ラック固定金具には2種類のものがあります。
  • AC電源モデルおよびDC電源モデル用
  • AC電源(PoE)モデル,電源冗長モデルおよびEPU用
AC電源(PoE)モデル,電源冗長モデルおよびEPU用のものには,「24P/EPU」と記載されたラベルがあります。
装置に取り付ける場合は,正しい組み合わせで使用してください。

ラック固定金具には(L)と(R)があります。ラック固定金具(L)には金具側面に「L」の刻印が,ラック固定金具(R)には「R」の刻印があります。

  1. EPUをラックへ搭載します。
図2-35 EPUのラック搭載
(1) ネジ(M5,4本)
(2) 19型キャビネットラック

装置をラックに搭載する場合は,装置が安定した状態にあるかを十分確認して作業してください。不安定な状態で作業した場合,落下や転倒によるけがの原因となります。

装置をラックに取り付けるときには,ラックに付属しているM5のネジを使用してください。

  1. EPUに電源モジュールを取り付けます(「カチッ」と音がするまで挿入します)。

電源モジュールの取り付け,取り外しは,電源モジュールの電源スイッチをOFFにして行ってください。

以下は予備電源機構EPU-Aのスロット2に電源モジュールの取り付け,取り外しを行う場合の例です。EPU-Aの他のスロット,およびEPU-Bの場合も同様に作業を行ってください。

図2-36 電源モジュールの取り付け
(1) 電源モジュール
(2) 電源モジュールスロット

【ステップ3】 装置本体への電源ケーブルの取り付け

装置背面のAC電源コネクタに付属の電源ケーブルを取り付けます。

図2-37 AC電源ケーブルの取り付け
(1) 予備電源給電コネクタ(保護キャップ付き)
(2) ケーブルクランプ
(3) AC電源ケーブル
(4) AC電源コネクタ

本装置をAC100Vで使用する場合,電源ケーブルは付属のものを使用してください。付属以外のものを使用すると,火災・感電の原因となります。また,付属の電源ケーブルを本装置以外で使用しないでください。本装置以外で使用した場合,火災・感電の原因となります。

AC電源モデルをAC200Vで使用する場合,電源ケーブルは弊社が指定する仕様のものを使用してください。 それ以外のものを使用すると,火災・感電の原因となります。

必ず接地付きのコンセントを使用してください。接地を取らずに使用すると,感電の原因となるとともに,電気的雑音により,障害発生の原因となります。

保護キャップはケーブルを取り付けるとき以外は取り外さないでください。保護キャップを取り外したまま使用すると,火災・感電の原因となります。

電源ケーブルの取り付け,取り外しは,本装置の電源スイッチをOFFにして行ってください。

ラックに搭載している場合は,ラック付属のケーブルホルダーで電源ケーブルを固定し,ケーブルの根元に負荷がかからないようにしてください。

弊社が指定する仕様の電源ケーブルについては,「AX3800S・AX3600S・AX2400Sハードウェア取扱説明書」を参照してください。

【ステップ4】 EPUへの電源ケーブルの取り付け

EPUに電源ケーブルを取り付ける手順について説明します。

EPUには,AC電源ケーブルと,装置本体に予備電源を給電するための予備電源給電ケーブルを接続します。

必ず接地付きのコンセントを使用してください。接地を取らずに使用すると,感電の原因となるとともに,電気的雑音により,障害発生の原因となります。

ラックに搭載している場合は,ラック付属のケーブルホルダーで電源ケーブルを固定し,ケーブルの根元に負荷がかからないようにしてください。

以下は予備電源機構EPU-Aの場合の例です。EPU-Bの場合も同様に作業を行ってください。

  1. EPUにAC電源ケーブルを取り付けます。
図2-38 AC電源ケーブルの取り付け
(1) ケーブルクランプ
(2) AC電源ケーブル
(3) AC電源コネクタ
(4) 主電源スイッチ

電源ケーブルは付属のものを使用してください。付属以外のものを使用すると,火災・感電の原因となります。また,付属の電源ケーブルを本装置以外で使用しないでください。本装置以外で使用した場合,火災・感電の原因となります。

電源ケーブルの取り付け,取り外しは,EPUの主電源スイッチをOFFにして行ってください。

  1. EPUに予備電源給電ケーブルを取り付けます(「カチッ」と音がするまで挿入します)。
図2-39 予備電源給電ケーブルの取り付け(予備電源機構側)
(1) 予備電源給電コネクタ(保護キャップ付き)
(2) 予備電源給電コネクタ
(3) 予備電源給電ケーブル

保護キャップはケーブルを取り付けるとき以外は取り外さないでください。保護キャップを取り外したまま使用すると,火災・感電の原因となります。

予備電源給電ケーブルの取り付け,取り外しは,取り付け,取り外しを行うスロットの電源モジュールの電源スイッチをOFFにして行ってください。

1台の予備電源機構(EPU)から複数の装置に予備電源を給電する場合は,予備電源給電コネクタ2以降にも予備電源給電ケーブルを取り付けます。その場合は,保護キャップを取り外して予備電源給電ケーブルを取り付けてください。
また,取り外した保護キャップは大切に保管しておいてください。

  1. 装置本体に予備電源給電ケーブルを取り付けます(「カチッ」と音がするまで挿入します)。
図2-40 予備電源給電ケーブルの取り付け(装置側)
(1) 予備電源給電ケーブル
(2) 予備電源給電コネクタ(保護キャップ付き)

保護キャップを取り外して予備電源給電ケーブルを取り付けてください。
また,取り外した保護キャップは大切に保管してください。

【ステップ5】 ダミーメモリカードの取り付け

「カチッ」と音がするまでダミーメモリカード(以下ダミーカード)を挿入し,ゆっくり指を離します。(ダミーカードの大きな切り欠きがある部分を左側にして取り付けてください。)

図2-41 ダミーカードの取り付け
(1) ダミーカード
(2) メモリカードスロット

ダミーカードを取り付ける場合は,ダミーカードを強く押したり,指ではじいたりしないでください。メモリカードスロットのコネクタ部を破損するおそれがあります。

メモリカードスロットにほこりが付着しているときは,乾いた布などでほこりを除去してから取り付けてください。

【ステップ6】 トランシーバの取り付け

トランシーバをご購入いただいている場合はトランシーバを取り付けます。

レバーを図のように起こしたまま,「カチッ」と音がするまでトランシーバを挿入します。

図2-42 トランシーバの取り付け(上側のポート)
(1) SFP
(2) SFPスロット

SFP+の場合も同様にSFP+スロットに,XFPの場合はXFPスロットに取り付けてください。

【ステップ7】 セットアップ端末の接続

本装置にセットアップ端末を接続します。

  1. 本装置のCONSOLEポートにセットアップ端末を接続します。セットアップ端末を接続するには,RS-232Cクロスケーブルを使用します。
図2-43 セットアップ端末の接続
(1) セットアップ端末
(2) RS-232Cクロスケーブル
(3) CONSOLEポート

接続後はネジを締めてください。また,しっかり固定されていることを確認してください。

RS-232Cクロスケーブルの詳細については,「1.4  必要なものの準備」を参照してください。

  1. セットアップ端末を起動します。
  2. 通信ソフトを起動します。
  3. 通信ソフトの設定を行います。

通信パラメータについては,「1.4  必要なものの準備」を参照してください。また,通信ソフトの設定方法については,通信ソフトのマニュアルを参照してください。

【ステップ8】 インタフェースケーブルの取り付け

インタフェースポートにインタフェースケーブルを取り付けます。

PoE接続する場合,UTPケーブルを取り付けてから2秒以内に取り外し,取り付けを行うと,受電側の機器の電力クラスを正しく認識できないことがあります。
取り外して再度取り付けを行う場合は,2秒以上間隔を空けて取り付け直してください。

【ステップ9】 装置本体の電源の投入

装置本体の電源スイッチをONにします。

図2-44 電源の投入
(1) 電源スイッチ

【ステップ10】 EPUの電源の投入

EPUおよび電源モジュールのスイッチをONにして,装置に予備電源を給電します。

  1. EPUの主電源スイッチをONにします。
図2-45 電源の投入(EPU)
(1) 主電源スイッチ

予備電源機構(EPU)の主電源スイッチをONにする場合は,搭載されている電源モジュールの電源スイッチをすべてOFFにして行ってください。

  1. 電源モジュールの電源スイッチをONにします。
図2-46 電源の投入(電源モジュール)(EPU-Aの場合)
(1) 電源スイッチ
図2-47 電源の投入(電源モジュール)(EPU-Bの場合)
(1) 電源スイッチ

【ステップ11】 LEDの確認

装置,EPU,および電源モジュールのLEDを確認します。

  1. 装置正面パネルのST1 LEDを確認します。ST1 LEDが緑点灯すると,装置が立ち上がったことを表わします。
図2-48 LEDの確認

装置が立ち上がるまでの経過については,「2.2  その他の作業」を参照してください。

ST1 LEDが赤点滅または赤点灯した場合,装置に障害が発生しています。装置に障害が発生した場合は,「AX6700S・AX6600S・AX6300S・AX3800S・AX3600S・AX2400Sトラブルシューティングガイド」を参照して対処してください。

  1. EPU正面パネルのPOWER LEDが緑点灯していることを確認します。
図2-49 LEDの確認

POWER LEDが緑点灯しない場合,EPUに電源が給電されていないか,またはEPUに障害が発生しています。
AC電源ケーブルが正しく取り付けられているか,また,電源設備の電源が投入されているか確認してください。
上記で解決できない場合は,「AX6700S・AX6600S・AX6300S・AX3800S・AX3600S・AX2400Sトラブルシューティングガイド」を参照して対処してください。

  1. 電源モジュールのLED(EPU-AMの場合DC-OK LED,EPU-BMの場合AC-OKおよびDC-OK)が緑点灯していることを確認します。
図2-50 LEDの確認(EPU-AMの場合)
図2-51 LEDの確認(EPU-BMの場合)

LED(EPU-AMの場合DC-OK LED,EPU-BMの場合AC-OKおよびDC-OK)が緑点灯しない場合,電源モジュールに電源が給電されていない可能性があります。電源モジュールの電源スイッチがONになっているか,電源モジュールが正しく取り付けられているか確認してください。
上記で解決できない場合は,「AX6700S・AX6600S・AX6300S・AX3800S・AX3600S・AX2400Sトラブルシューティングガイド」を参照して対処してください。

LED(EPU-AMの場合はDC-ALM LED,EPU-BMの場合DC-FAIL LED)が赤点灯した場合,電源モジュールに障害が発生しています。電源モジュールに障害が発生した場合は,「AX6700S・AX6600S・AX6300S・AX3800S・AX3600S・AX2400Sトラブルシューティングガイド」を参照して対処してください。

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