コンフィグレーションガイド Vol.1

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14.2.8 フレーム送受信エラー通知の設定

軽度のエラーが発生してフレームの受信または送信に失敗した場合,本装置はフレームが廃棄された原因を統計情報として採取します。30秒間に発生したエラーの回数とエラーの発生する割合が閾値を超えた場合は,エラーの発生をログおよびプライベートトラップで通知します。

本装置では,閾値とエラーが発生した場合の通知について設定ができます。設定がない場合,30秒間に15回エラーが発生したときに最初の1回だけログを表示します。

<この項の構成>
(1) エラーフレーム数を閾値にしての通知
(2) エラーレートを閾値にしての通知
(3) 通知時のログ表示設定
(4) 条件の組み合わせ設定

(1) エラーフレーム数を閾値にしての通知

[設定のポイント]
エラーの通知条件のうち,エラーの発生回数(エラーフレーム数)の閾値を本装置に設定する場合は,frame-error-noticeコマンドでerror-framesを設定します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# frame-error-notice error-frames 50
    エラーの発生回数(エラーフレーム数)の閾値を50回に設定します。
     

(2) エラーレートを閾値にしての通知

[設定のポイント]
エラーの通知条件のうち,エラーの発生割合(エラーレート)の閾値を本装置に設定する場合は,frame-error-noticeコマンドでerror-rateを設定します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# frame-error-notice error-rate 20
    エラーの発生割合の閾値を20%に設定します。
     

(3) 通知時のログ表示設定

[設定のポイント]
エラーの通知条件のうち,エラーが発生したときのログの表示を設定する場合は,frame-error-noticeコマンドでonetime-display,またはeverytime-displayを設定します。ログを表示しないようにする場合は,offを設定します。この設定は,プライベートトラップには関係しません。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# frame-error-notice everytime-display
    エラーが発生するたびにログを表示します。
     

(4) 条件の組み合わせ設定

[設定のポイント]
エラーの通知条件を複数組み合わせて設定する場合は,frame-error-noticeコマンドで,複数の条件を同時に設定します。frame-error-noticeコマンド入力前に設定していた通知条件は無効となりますので,引き続き同じ通知条件を設定する場合は,frame-error-noticeコマンドで再度設定し直してください。

[コマンドによる設定]
すでにエラーが発生するたびにログを表示することを設定していて,さらにエラーの発生割合(エラーレート)の閾値を設定する場合の設定例を示します。
  1. (config)# frame-error-notice error-frames 50 everytime-display
    エラーの発生回数(エラーフレーム数)の閾値を50回に設定し,エラーが発生するたびにログを表示します。

[注意事項]
プライベートトラップを使用する場合は,snmp-server hostコマンドでフレーム受信エラー発生時のトラップとフレーム送信エラー発生時のトラップを送信するように設定してください。

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