コンフィグレーションガイド Vol.1

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14.2.5 ジャンボフレームの設定

イーサネットインタフェースのMTUは規格上1500オクテットです。本装置は,ジャンボフレームを使用してMTUを拡張し,一度に転送するデータ量を大きくすることでスループットを向上できます。

ジャンボフレームを使用するポートではMTUを設定します。本装置は,設定されたMTUにVLANタグが一つ付いているフレームを送受信できるようになります。

ポートのMTUの設定値は,ネットワークおよび相手装置と合わせて決定します。VLANトンネリングなどで,VLANタグが二つ付く場合は,そのフレームを送受信できるように,MTUの値に4を加えた値を設定します。

<この項の構成>
(1) ポート単位のMTUの設定
(2) 全ポート共通のMTUの設定

(1) ポート単位のMTUの設定

[設定のポイント]
ポート0/10のポートのMTUを8192オクテットに設定します。この設定によって,VLANタグの付かないフレームであれば8206オクテット,VLANタグの付いたフレームであれば8210オクテットまでのジャンボフレームを送受信できるようになります。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# interface gigabitethernet 0/10
    (config-if)# shutdown
    (config-if)# mtu 8192
    ポートのMTUを8192オクテットに設定します。
     
  2. (config-if)# no shutdown
     

[注意事項]
  • コンフィグレーションでポートのMTUを設定していても,10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重で接続する場合(オートネゴシエーションの結果が10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重になった場合も含みます)は,ポートのMTUは1500オクテットになります。

(2) 全ポート共通のMTUの設定

[設定のポイント]
本装置の全イーサネットインタフェースでポートのMTUを4096オクテットに設定します。この設定によって,VLANタグの付かないフレームであれば4110オクテット,VLANタグの付いたフレームであれば4114オクテットまでのジャンボフレームを送受信できるようになります。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# system mtu 4096
    装置の全ポートで,ポートのMTUを4096オクテットに設定します。
     

[注意事項]
  • コンフィグレーションでポートのMTUを設定していても,10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重で接続する場合(オートネゴシエーションの結果が10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重になった場合も含みます)は,ポートのMTUは1500オクテットになります。

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