コンフィグレーションガイド Vol.1
本装置の各モデルは,統一したアーキテクチャで設計しています。AC電源を使用するモデルは,EPU(外部予備電源)を用いて電源の冗長化構成ができます。DC電源を使用するモデルは,DC電源入力を二つ持ち,電源系統を分けることで電源の冗長構成ができます。
ハードウェアの構成を次の図に示します。
図2-5 ハードウェアの構成(ACモデル)
図2-6 ハードウェアの構成(DCモデル)
- <この項の構成>
- (1) 装置筐体
- (2) メインボード
- (3) PS(Power Supply)
- (4) FAN
- (5) EPU(External redundant Power Unit)
(1) 装置筐体
装置筐体には,メインボード,PS,FANが含まれています。
(2) メインボード
メインボードはCPU部,SW部,PHY部から構成されます。
- CPU(Central Processing Unit)
CPUを搭載し,装置全体の管理,SW部/PHY部の制御,各種プロトコル処理をソフトウェアで行います。
ソフトウェアはCPU部に搭載される装置内メモリに格納されます。
- MC(Memory Card)
MCスロットです。MCを使用して,コンフィグレーションのバックアップ,およびダンプ情報の採取ができます。
- SW(Switch processor)
L2フレームのスイッチングを行います。SW部はハードウェアによるMACアドレス学習/エージング,リンクアグリゲーション,フィルタ/QoSテーブル検索,自宛/自発パケットのDMA転送を行います。これによって高速なフレームのスイッチングを実現します。
- PHY(Physical Interface)
各種メディア対応のインタフェース部で,回線種別,ポート数によって幾つかのモデルがあります。
(3) PS(Power Supply)
PSは外部供給電源から本装置内で使用する直流電源を生成します。AC電源を使用するモデルは,オプションのEPUを接続すると電源冗長を構成できます。これによって,本装置の運用中にPSが故障しても装置を停止させることなく運用できます。PSを交換する場合は,本装置を停止させ,本装置自体を交換する必要があります。
電源の冗長構成の詳細は,マニュアル「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
(4) FAN
本装置は装置内部を冷却するためのFANを装備します。
(5) EPU(External redundant Power Unit)
EPUは外部予備電源(AC電源用)で,本装置の電源冗長を構成するためのオプション機器EPU-Aがあります。1基の電源モジュールが搭載されていて,空きスロットには電源モジュールを追加できます。
本装置とは専用ケーブルで接続します。EPU供給電源から本装置に必要な直流電源を生成し,1台のEPUで複数の装置に電源を供給することができます。また,障害通知機能を備えていて,本装置からEPUを監視できます。
EPU-Aの概要を次の図に示します。
図2-7 EPU-Aの概要
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