解説書 Vol.1
BGP4+(Multiprotocol Extensions for Border Gateway Protocol 4)は,インターネットのバックボーンで使用されているルーティングプロトコルBGP4を,IPv4以外のプロトコルにも使用できるように拡張したものです。インターネット上で使用されているすべての経路情報を扱えます。経路情報は今後のネットワークの拡大にも対応し,200000まで拡張できます。
BGP4+(IPv6)とBGP4(IPv4)の機能差分を次の表に示します。
表16-1 BGP4+(IPv6)とBGP4(IPv4)の機能差分
機能 BGP4+(IPv6) BGP4(IPv4) EBGP,IBGPピアリング,経路配信 ○ ○ 経路フィルタ,BGP属性変更 ○ ○ コミュニティ ○ ○ ルート・リフレクション ○ ○ コンフィデレーション ○ ○ サポート機能のネゴシエーション ○ ○ ルート・リフレッシュ ○ ○ マルチパス ○ ○ ポリシーグループ※1 ○ ○ ルート・フラップ・ダンピング ○ ○ BGP4 MIB × ○ VPN経路配信 × ○ TCP MD5認証 ○ ○ グレースフル・リスタート※2 ○ ○ (凡例) ○:取り扱う ×:取り扱わない
注※1 外部ピアのグルーピング
注※2 Receiving Speaker機能だけをサポートします。
- <この節の構成>
- 16.1.1 経路情報
- 16.1.2 BGP4+の適用範囲
- 16.1.3 ネットワーク設計の考え方
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