解説書 Vol.1
NAT,NAPT機能使用時のネットワーク種別には,次の三つがあります。
- インターネット
ISP経由でアクセスし,グローバルIPアドレスを持ちます。
- ローカルネットワーク(プライベートIPアドレス)
プライベートIPアドレスを持ちます。
- ローカルネットワーク(グローバルIPアドレス)
グローバルIPアドレス(ISPから割り当て)を持つローカルネットワークです。
NAT機能のパケットの扱い(アドレス変換)を次の表に示します。
表9-25 NAT機能のパケットの扱い(アドレス変換)
送信元
ネットワーク宛先ネットワーク インターネット ローカルネットワーク
(プライベートIPアドレス)ローカルネットワーク
(グローバルIPアドレス)インターネット − NAT定義に従い宛先IPアドレスを変換する。※1 変換なし ローカルネットワーク(プライベートIPアドレス) NAT定義に従い送信元IPアドレスを変換します。※1※2 変換なし 変換なし ローカルネットワーク(グローバルIPアドレス) 変換なし 変換なし 変換なし (凡例) −:該当しない
注※1 アドレスの変換ルールは構成定義情報で設定します。構成定義情報で設定した変換ルールに該当しないパケットは変換されずに通過します。通過させたくないパケットは別にフィルタを定義する必要があります。その他の要因(例えば,プールのIPアドレスが不足など)で変換に失敗したパケットは破棄します。
注※2 NAT定義に合致したパケットは変換して転送されるので,通過させたくないパケット(例えば,ICMPでコードが127以下のパケットなど)がある場合は別にフィルタを定義する必要があります。
NAT,NAPT機能の接続構成を次の図に示します。
図9-39 NAT,NAPT機能の接続構成
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