解説書 Vol.2

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8.10.1 障害部位と復旧内容

障害発生時,障害の内容によって復旧内容が異なります。障害部位と復旧内容を次の表に示します。

表8-9 障害部位と復旧内容

障害部位 装置の対応 復旧内容 影響範囲
回線障害 自動復旧を無限回行います。 該当する回線の再初期化。 該当する回線を介する通信の中断。
ネットワーク
インタフェースボード障害
(NIF)
自動復旧を3回/1Hr行います。
障害継続中は1時間経過後に再度復旧処理を実行します。
該当するNIFの再初期化。 該当するNIFが収容する全回線を介する通信の中断。
ルーティング
処理機構ボード障害(RP)
RP初期化中の障害。
再初期化を3回行います。
復旧処理後も障害継続中の場合,障害要因によって次に示す対応を行います。

HardWare障害の場合:
以降は停止

SoftWare障害の場合:
1時間経過後に再度復旧処理実行
なお,この障害での再初期化回数は,RPが運用状態に遷移した時点,または1時間経過後の復旧処理で初期化されます。
該当するRPの再初期化。 該当するRPが収容する全NIFを介する通信の中断。
RP運用中の障害。
自動復旧を3回/1Hr行います。
復旧処理後も障害継続中の場合,障害要因によって次に示す対応を行います。

HardWare障害の場合:
以降は停止

SoftWare障害の場合:
1時間経過後に再度復旧処理実行
なお,この障害での自動復旧回数は,最初の障害発生から1時間経過後に初期化されます。
該当するRPの再初期化。 該当するRPが収容する全NIFを介する通信の中断。
基本制御機構ボード障害(BCU) 自動復旧を7回行います。
以降は停止。
1時間以上運用時,自動復旧回数を初期化。
該当するBCUの再初期化。
なお,二重化されている場合は系交替による復旧処理を行います。
装置内の全回線を介する通信の中断。
装置筐体障害 停止。 装置再起動。 装置内の全回線を介する通信の中断。
電源機構障害(PS) 停止。
なお,電源機構が冗長化されている場合は停止しません。
装置再起動。
なお,電源機構が冗長化されている場合は停止しません。
装置内全回線を介する通信の中断。
なお,電源機構が二重化されている場合は通信は中断しません。

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