解説書 Vol.2
複数のVRRPルータの中からマスタ状態になるルータを選出するために,VRRPでは優先度を使用します。この優先度は装置ごとに設定できます。設定できる値は1から255までの数値で,デフォルトは100です。この数値が大きいほど優先度は高くなります。インタフェースに付与されているIPアドレスと仮想ルータのIPアドレスが等しい(IPアドレスの所有者)場合,最も優先度が高い255に自動的に設定されます。マスタ状態のルータの選出を次の図に示します。
図5-12 マスタ状態のルータの選出
この図の場合,優先度が最も高い本装置Aがマスタ状態になります。本装置Aがダウンした場合は,次に優先度の高い本装置Bがマスタ状態へと変化します。本装置Aと本装置Bの両方がダウンした場合にだけ本装置Cがマスタ状態になります。
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