運用コマンドレファレンス Vol.1
[機能]
フレームリレーを経由して接続するピアルータとの間で通信可能であるかどうかを判定するために使用します。コマンド指定されたDLCIにInverse ARPフレームを送信し,応答の有無を表示します。
[入力形式]
- タイムスロットを持たない回線種別の場合
ping frame-relay nif <NIF No.> line <Line No.> dlci <DLCI> [count <count>] [interval <interval>]- タイムスロットを持つ回線種別の場合
- 論理Lineを持たない回線種別の場合
ping frame-relay nif <NIF No.> line <Line No.> ts < Timeslot No.> dlci <DLCI> [count <count>] [interval <interval>]
- 論理Lineを持つ回線種別の場合
ping frame-relay nif <NIF No.> line <Line No.> subline <Subline No.> ts <Timeslot No.> dlci <DLCI> [count <count>] [interval <interval>]
[パラメータ]
- nif <NIF No.>
- 対象NIF番号を指定します。
- 指定できるNIF番号の値の範囲は,「1.3 本書の記述について (3) [パラメータ]」を参照してください。
- line <Line No.>
- 対象Line番号を指定します。
- 指定できるLine番号の値の範囲は,「1.3 本書の記述について (3) [パラメータ]」を参照してください。
- subline <Subline No.>
- 対象論理Line番号を指定します。
- 指定できるLine番号の値の範囲は,「1.3 本書の記述について (3) [パラメータ]」を参照してください。
- ts <Timeslot No.>
- 対象タイムスロット番号を指定します。
- 指定できるタイムスロット番号の値の範囲は,「1.3 本書の記述について (3) [パラメータ]」を参照してください。
- dlci <DLCI>
- 対象DLCI(数値)を指定します。
- 指定できるDLCIの値の範囲は,「1.3 本書の記述について (3) [パラメータ]」を参照してください。
- count <count>
- 試行回数。指定した回数だけテストフレームを送信します。指定値の範囲は1〜30の10進数です。省略時の回数は5回です。
- interval <interval>
- 送信間隔。指定した秒数だけテストフレームの送信間隔を空けます。指定値の範囲は1〜60の10進数です。省略時の送信間隔は1秒です。
[使用者レベル]
一般ユーザ
[実行例]
デフォルト値(回数5回,送信間隔1秒)でコマンド実行する。
>ping frame-relay nif 0 line 1 dlci 16 Timeout InARP-seq=0 Data Received InARP-seq=1 Data Received InARP-seq=unknown Data Received InARP-seq=3 Data Received InARP-seq=4 >
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
ping frame-relayコマンドの応答メッセージを「表21-8 ping frame-relayコマンドのメッセージ一覧」に示します。
表21-8 ping frame-relayコマンドのメッセージ一覧
メッセージ 内容・対策 Can't execute this command in standby rm. このコマンドは待機系RM上では実行できません。 Illegal NIF -- <NIF No.>. NIF番号が範囲外です。<NIF No.> NIF番号 No support frping command for this interface. 指定インタフェースはフレームリレープロトコルはサポートしていません。フレームリレープロトコルをサポートしているインタフェースを指定してください。 Illegal setting for NIF <NIF No.>. 指定NIFに対するインタフェース設定が間違っています。show version,show nif(WAN)でボードタイプを確認して,もう一度入力してください。<NIF No.> NIF番号 No configuration NIF <NIF No.>. 指定NIFは未定義です。<NIF No.> NIF番号 Disconnected NIF <NIF No.>. 指定NIFは実装されていません。<NIF No.> NIF番号 Not operational NIF <NIF No.>. 指定NIFは運用状態ではありません。<NIF No.> NIF番号 Disconnected or no configuration Line <Line No.>. 指定Lineは未実装か未定義です。<Line No.> Line番号 Not operational Line <Line No.>. 指定Lineは運用状態ではありません。<Line No.> Line番号 No configuration Subline <Subline No.>. 指定論理Lineは未定義です。
<Subline No.>論理Line番号No operational Subline <Subline No.>. 指定論理Lineは運用状態ではありません。
<Subline No.>論理Line番号No configuration Timeslot <Timeslot No.>. 指定タイムスロットは未定義です。
<Timeslot No.> タイムスロット番号Not operational Timeslot <Timeslot No.>. 指定タイムスロットは運用状態ではありません。
<Timeslot No.> タイムスロット番号Not exist DLCI <DLCI>. 指定DLCIは存在しません。<DLCI> DLCI番号 Not operational DLCI <DLCI>. 指定DLCIは運用状態ではありません。<DLCI> DLCI番号 Socket open error. ソケット生成に失敗しました。 Can't execute. 他の要因で実行できません。
[注意事項]
- このコマンドが利用するInverse ARPプロトコルは実装必須ではないため,接続相手装置が Inverse ARPをしない場合は,応答が返りません。
- コマンドを中断したい場合は[Ctrl+C]を入力してください。
- ping frame-relayコマンドの実行とフレームリレープロトコルの動作によるInverse ARPが重なった場合や,応答フレームの遅延が大きく,応答フレームのシーケンス番号が期待値とずれていた場合,コマンド実行結果のシーケンス番号はunknownを表示します。
Copyright (c)2005 ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.