運用コマンドレファレンス Vol.1

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rdate

[機能]

指定されたリモートホストに設定されている日付/時刻を本装置に設定します。

[入力形式]

rdate <IP address>

[パラメータ]

<IP address>
リモートホストのIPアドレス

[使用者レベル]

一般ユーザ

[実行例]

IPアドレス“192.168.0.1”のリモートホストの日付・時間を,本装置に設定。

> rdate 192.168.0.1[Enter]キー押下
Thu Sep 2 15:30:00 1997
> 

[表示説明]

なし

[ユーザ通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

rdateコマンドのコマンド応答メッセージを「表16-3 rdateコマンドのメッセージ一覧」に示します。

表16-3 rdateコマンドのメッセージ一覧

メッセージ 内容
Can't execute this command in standby rm. このコマンドは待機系RMで実行できません。
Local host <IP address> has best time, so not setting date 正確な時間が設定されているため時刻を更新しません。<IP address>:IPアドレス
Time from <IP address> has varied more than the limit of <time> seconds 指定リモートホストの時間は許容時間を超えているため時刻を更新しません。
<IP address>:IPアドレス
<time>:秒数
Connection with <protocol> to <IP address> failed. 指定リモートホストへの接続に失敗したため時刻を更新しません。
<protocol>:プロトコル
<IP address>:リモートホストIPアドレス

[注意事項]

  1. このコマンドは運用系RMでだけ使用できます。
  2. 運用系RMに設定すると待機系RMに自動で設定されます。
  3. リモートホストのtimeポート(ポート番号37)ポートが使用可能になっていなければリモートホストの日付,時刻を採取することができません。
  4. ワークステーションなどではタイムゾーン環境変数によって表示をローカル時間に変更することができます。本コマンドはリモートホストに設定されている実際の日付,時刻を本装置に設定しますので,ワークステーションで表示された時刻と本装置で表示された時刻が異なる場合があります。
  5. 時刻を変更すると,Unixシェルプロンプトでコマンド操作をしているユーザの自動ログアウトするまでの時間に影響します(CLIプロンプトでコマンド操作をしているユーザは影響しません)。またset exec-timeoutで設定してある自動ログアウトするまでの時間より時間を進めた場合,Unixシェルプロンプトでコマンド操作をしているユーザは自動ログアウトします。
  6. 本装置で収集している統計情報のRMおよびRPのCPU使用率とRPのバッファ使用率は,時刻が変更された時点で0クリアされます。
  7. OSPFまたはOSPFv3使用時,10秒以上の時刻補正を連続して実行した場合,OSPFの隣接関係が切断される場合があります。
    切断条件は,HelloInterval時間(デフォルト10秒)内にRouterDeadInterval時間/ 10回以上(デフォルトは40/10 = 4回以上)実施した場合に発生します。
  8. 本装置でDVMRPによるIPマルチキャスト通信をする際に,時刻変更コマンド/機能によって10秒以上の時刻変更を連続して実施した場合,DVMRPの隣接関係が切断され,一時的にマルチキャストパケット中継が停止することがあります。このような状態は10秒間に10秒以上の補正を連続して2回以上した場合に発生します。

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