運用コマンドレファレンス Vol.1
[機能]
ftp,zmodemなどでダウンロードした新しいソフトウェアを,MC上に反映しソフトウェアのアップデートをします。
[入力形式]
ppupdate [test][no-display][-f]<file-name>{primary|secondary|slot0|slot1} {active|standby}
[パラメータ]
- test
- 実行時と同じチェックをしますが実際にソフトウェアのアップデートは実行しません。
- no-display
- 実行時のメッセージを表示しません。
- -f
- 実行時の確認応答をせず強制的に処理します。
- <file-name>
- アップデートファイルの名称を指定します。
- { primary | secondary | slot0 | slot1 }
- アップデートを実行するMCを指定します。
- primary:現用MCを指定します。
- secondary:予備MCを指定します。
- slot0:MCスロット#0に挿入されているMCを指定します。
- slot1:MCスロット#1に挿入されているMCを指定します。
- { active | standby }
- アップデートを実行する系を指定します。
- active:運用系を指定します。
- standby:待機系を指定します。
[使用者レベル]
ルータ管理者
[実行例]
ソフトウェアのアップグレードを実行します。
> enable [Enter]キー押下 # ppupdate baup11.tgz [Enter]キー押下 AX2000R Software update start Current version is x-xxxx-xx 01-00 New version is x-xxxx-xx 01-01 : Update done. #
[注意事項]
ソフトウェア転送をする前に転送先MCの空き容量を確認してください。空き容量が不足している場合は不要なファイルを削除して空き容量を確保願います。アップデートに必要なMCの空き容量,実行時間および実行時の確認応答の内容は対象システムの構成(現在のバージョン,新バージョン他)によって異なります。各バージョン毎のソフトウェア添付資料を確認願います。
PPファイルは一つだけ転送してください。MCの空き容量は大きくないので,同時に複数のPPファイルを格納しておくことはできません。またPPアップデート完了後はPPファイルを削除してください。
[ユーザ通信への影響]
あり
[応答メッセージ]
ppupdateコマンドのコマンド応答メッセージを「表6-2 ppupdateコマンドの応答メッセージ一覧」に示します。
表6-2 ppupdateコマンドの応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't open ファイル名 指定されたファイルをオープンできませんでした。正しいファイル名を指定してください。 Invalid contents of ファイル名 指定されたファイルの内容が正しくありません。正しいファイルを指定してください。 MC space is not enough アップデートするために必要なだけMC容量に空きがありません。不必要なファイルを削除してアップデートに必要な容量を確保してください。 Version mismatch バージョンが異なるためアップデートできません。対象MCに入っているソフトウェアのバージョンに合ったアップデートファイルを指定してください。 Update sequence mismatch アップデートファイルの適用順序が間違っています。別のアップデートファイルを先に適用してください。
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