構成定義コマンドレファレンス Vol.1

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vp(VP情報)

VPの情報を設定します。

[入力モード]

lineモード

[入力形式]

情報の設定
vp <VPI> [pcr <Rate>]
 >>移行モード:vp

情報の変更
vp <VPI> [pcr <Rate>]

情報の削除
delete [-r] vp <VPI>

情報の表示
show [-r] vp [<Line Name> <VPI>]

[サブコマンド入力形式]

情報の設定
{ alarm | alarm_off }

情報の削除
delete { alarm | alarm_off }

[モード階層]

vp

[パラメータ]

<Line Name>
vpを定義するLineを指定します。Line名を入力してください。

<VPI>
VPIを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    情報の表示の場合だけ省略可能です。省略時はLine単位の表示となります。
  2. 値の設定範囲
    atmコマンドで定義したvpi_vci_rangeの範囲を超えないように設定してください。

pcr <Rate>
VPのピークセルレートをkbps単位で指定します。
同一Line内での帯域の合計は回線の帯域以下になるように設定してください。即ち,Lineのタイプが25Mbps ATMの場合は最大25000kbps,OC-3c/STM-1 ATMの場合は最大149760kbpsです。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    情報の設定の場合は以下を除いて省略できません。
    省略できる場合に入力した値は無視されます。
    ・atmコマンドでvp_shaping_number=noを指定した場合
    また,情報の変更,削除,表示の場合は省略可能です。
  2. 値の設定範囲

38kbps〜 25000kbps:Lineのタイプが25Mbps ATMの場合
サービスカテゴリGFRおよびGFR2を使用する場合,ピークセルレートの下限は250kbpsです。

38kbps〜149760kbps:LineのタイプがOC-3c/STM-1 ATMの場合
サービスカテゴリGFRおよびGFR2を使用する場合,ピークセルレートの下限は250kbpsです。

-r
指定されたVPに関するすべての構成定義情報を表示または削除します。

[サブコマンド]

{alarm | alarm_off}
VPの警報送受信機能の有効/無効を指定します。alarmを指定すると,VCI=4を使用して警報セルを送受信します。VCI=4のVC情報の定義は不要です。ユーザが定義可能なVC数は1VC少なくなります。省略時はalarmモードで動作します。

[入力例]

  1. 情報の設定
    Line名:TokyoのLineに,VPI値:0,ピークセルレート:4MbpsおよびVPI値:1,ピークセルレート:6MbpsのVPを定義する場合の例を示します。
     
    (config)# line Tokyo oc3atm 0/0
    [line Tokyo]
    (config)# atm
    [line Tokyo]
    (config)# vp 0 pcr 4000
    [vp 0]
    (config)# exit
    [line Tokyo]
    (config)# vp 1 pcr 6000
    [vp 1]
    (config)# exit
    [line Tokyo]
    (config)# exit
    (config)# 
     
  2. 情報の変更
    VPI値:0のピークセルレートを5Mbpsに変更する場合の例を示します。
     
    [line Tokyo]
    (config)# vp 0 pcr 5000
    [line Tokyo]
    (config)# 
     
  3. 設定情報の表示
    • Line名とVPI値を指定した場合
      指定したLine名のVPIのVP情報だけ表示します。
     
    (config)# show vp Tokyo 1
    vp 1 pcr 6000
    (config)# 
     
    • 一括表示
      指定したLine名,VPI値のVP情報およびそれ以下の階層の,すべての情報を表示します。
     
    (config)# show -r vp Tokyo 0
    vp 0 pcr 5000
      vc TokyoOsaka1 32 traffic CBR3M
      vc TokyoOsaka2 33 traffic ABR2M
    !
    group WestCoastNet TokyoOsaka1 TokyoOsaka2
      ip 170.10.10.1/24
    (config)# 
     
  4. 設定情報の削除
    • Line名を指定した場合
      指定したLine名,VPI値のVP情報を削除します。
     
    [line Tokyo]
    (config)# delete vp 0
    [line Tokyo]
    (config)# show vp Tokyo
    vp 1 cr 6000
    [line Tokyo]
    (config)# 
     
    • 一括削除

    Line名:Tokyo,VPI値:1のVP情報およびそれ以下の階層の,すべての情報を削除します。
     
    [line Tokyo]
    (config)# delete -r vp 1
    [line Tokyo]
    (config)# 
     

[関連コマンド]

line(Line情報),atm(ATM情報),traffic(トラフィック情報),vc(VC情報)

[注意事項]

  1. atmコマンドで定義したvpi_vci_rangeの範囲を超えないようにVPIの設定をしてください。
  2. 定義できるVP情報は,装置当たり最大256VP,NIF当たり最大128VPです。
  3. service_category_patternの設定値がcbr_cbr_ubr_vbr,cbr_abr_ubr_vbr,cbr_ubr_ubr_vbr,abr_ubr_ubr_vbr,gfr_clp_priority,gfr2s,gfr2m,ubrの場合,vpコマンドでパラメータpcrの構成定義を変更すると,変更したVP下のすべてのVCの送信および受信が一時停止します。例えばVCのセルレートが100kbpsで10000セルが保持されていた場合,停止時間は1分50秒程度,セルレートが1Mbpsで10000セルが保持されていた場合,5秒程度です。輻輳が発生しなければ,上記の例のように多くのセルが保持されることはありませんが,該当するVCにつき,送信するセルが多く保持されているほど,またVCのセルレートが小さいほど,停止時間が長くなります。
  4. IPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストルーティングプロトコル情報の変更を行い,applyコマンドを実行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前にapplyコマンドを自動で実行し,変更したIPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストルーティングプロトコル情報が運用に反映されます。
  5. 日本電信電話株式会社(NTT)のATMデータ通信網サービスであるメガデータネッツと接続する際の設定については,「解説書 Vol.2 10.3.3 メガデータネッツ」を参照ください。

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