構成定義コマンドレファレンス Vol.1
各回線の構成定義情報を設定します。
なお,現用構成定義情報の場合,「NIFボードが未実装」のとき,または「指定されたLineと実装されているNIFボードの種別が不一致」のときは,Lineの構成定義情報の追加はできません。該当するNIFボードを実装の上,Lineの構成定義情報を追加してください。
Ethernet/Gigabit Ethernet
[入力モード]
グローバルコンフィグモード
[入力形式]
- 情報の設定
- Ethernet時
- line <Line Name> ethernet <NIF No.>/<Line No.>
- >>移行モード:line
- Gigabit_ethernet時
- line <Line Name> gigabit_ethernet <NIF No.>/<Line No.>
- >>移行モード:line
- 情報の削除
- delete [-r] line [{<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.>}]
- 情報の表示
- show line [{<Line Name> | <NIF No.> | <NIF No.>/<Line No.>}]
- show -r line {<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.>}
[サブコマンド入力形式]
- Ethernet時使用パラメータ
- 情報の設定
- type { auto_negotiation | 10m_ethernet | 10m_full_duplex | 100m_half_duplex | 100m_full_duplex }
- tpid_9100
- vlan_statistics
- disable
- disable_link_trap
- description <strings>
- 情報の削除
- delete type
- delete tpid_9100
- delete vlan_statistics
- delete disable
- delete disable_link_trap
- delete description
- Gigabit_ethernet時使用パラメータ
- 情報の設定
- type{ auto_negotiation | 1000m_full_duplex }
- { flow_control | flow_control_off }
- mtu { 1500 | 1488 }
- tpid_9100
- vlan_statistics
- disable
- disable_link_trap
- description <strings>
- 情報の削除
- delete type
- delete { flow_control | flow_control_off }
- delete mtu
- delete tpid_9100
- delete vlan_statistics
- delete disable
- delete disable_link_trap
- delete description
[モード階層]
line
[パラメータ]
- <Line Name>
- Line名称を指定します。最大14文字の文字列が入力可能です。
- { ethernet | gigabit_ethernet }
- Lineのタイプ(回線種別)を指定します。
- ethernet:10BASE-T,100BASE-TXを指定します。
- gigabit_ethernet:1000BASE-LX,1000BASE-SX,1000BASE-LHを指定します。
- メモリ上に記憶している運用構成定義情報の本パラメータを変更した場合,変更したLineが再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
- <NIF No.> / <Line No.>
- 定義する回線のNIF番号,Line番号を指定します。指定できるNIF番号,Line番号の範囲は,「1. 構成定義コマンド コマンド引数,オプションに指定できる値」を参照してください。
- 内蔵イーサネットの定義を行う場合,NIF番号については「NIF2」を使用してください。
- -r
- 指定された回線に関するすべての構成定義情報を表示または削除します。
[サブコマンド]
- type { auto_negotiation |10m_ethernet | 10m_full_duplex | 100m_half_duplex | 100m_full_duplex | 1000m_full_duplex }
- 10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-SX/1000BASE-LX/1000BASE-LHのセグメント規格を定義します。
- 10BASE-T, 100BASE-TXの場合
- auto_negotiation:オートネゴシエーション(以下を自動認識)
- 10m_ethernet:10BASE-T半二重
- 10m_full_duplex:10BASE-T全二重
- 100m_half_duplex:100BASE-TX半二重
- 100m_full_duplex:100BASE-TX全二重
- 本サブコマンド省略時の初期値
auto_negotiation
- 1000BASE-SX, 1000BASE-LX, 1000BASE-LHの場合
- auto_negotiation:以下を自動認識
- 1000m_full_duplex:1000BASE-SX/1000BASE-LX/1000BASE-LH全二重
- 本サブコマンド省略時の初期値
1000m_full_duplex
- メモリ上に記憶している運用構成定義情報の本サブコマンドを変更した場合,変更したLineが再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
- { flow_control | flow_control_off }
- 1000BASE-LX, 1000BASE-SX, 1000BASE-LHでの「フローコントロール機能」オプションを有効にするか無効にするかを指定します。
- flow_control:フローコントロールを有効にします。
- flow_control_off:フローコントロールを無効にします。
- 本サブコマンド省略時の初期値
flow_control
- メモリ上に記憶している運用構成定義情報の本サブコマンドを変更した場合,変更したLineが再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
- mtu{ 1500 | 1488 }
- 該当回線のIP MTU値を設定します。
- 本サブコマンド省略時の初期値:1500
- tpid_9100
- VLANフレームを識別するTag Protocol IDentifier値を0x9100に指定します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
Tag Protocol IDentifier値を0x8100に指定
- 本サブコマンドに関する注意事項:
- 本サブコマンドは当該回線でvlan(Tag-VLAN連携回線情報)定義時に有効となります。
- メモリ上に記憶している運用構成定義情報の本サブコマンドを変更した場合,変更したLineが再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
- vlan_statistics
- 該当回線でTag-VLAN連携統計採取を行います。本設定を行うとshow vlanコマンドまたはshow vlansコマンドでVLANごとの統計情報を確認できます。
- 本サブコマンド省略時の初期値
該当回線のTag-VLAN連携統計を採取しません。
- 本サブコマンド設定可能数
指定できるLine数はRP毎に8回線です。
- 本パラメータに関する注意事項:
採取した情報を参照する場合は,show vlanコマンド,show vlansコマンド,またはifMIBを実行してください。show vlanコマンドおよびshow vlansコマンドの詳細については,「運用コマンドレファレンス Vol.1」を参照してください。ifMIBの詳細については,「MIBレファレンス」を参照してください。
- disable
- 該当の回線の閉塞を行います。
- disable_link_trap
- 該当の回線に関するSNMP link down/up Trapの抑止を行います。
- description <strings>
- 該当回線の補足説明を設定します。回線に関するメモとしてご使用いただけます。なお,本設定を行うとshow interfaceコマンドやifDescr(SNMP MIB)で確認できます。
- descriptionの定義は装置当たり,最大1000エントリ定義できます。
- 本サブコマンド省略時の初期値
NULLです。
- 値の設定範囲
64字以内の文字列を”(ダブルクォート)で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。ただし,入力文字列に,スペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列を”(ダブルクォート)で囲まなくても入力可能です。
詳細は,「文字コード一覧 表1-9 文字コード一覧」を参照してください。ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)
[入力例]
- 情報の設定
NIF番号0,Line番号0にセグメント規格が10BASE-T半二重のイーサネットを定義します。また,NIF番号2,Line番号0にギガビット・イーサネットを定義し,かつフローコントロール有効を定義します。
イーサネットの場合 (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# type 10m_ethernet [line Department1] (config)# ギガビット・イーサネットの場合 (config)# line Department2 gigabit_ethernet 2/0 [line Department2] (config)# flow_control [line Department2] (config)#- 情報の変更
NIF番号0,Line番号0のセグメント規格を10BASE-T全二重に変更します。また,Line名Department2のフローコントロールを無効に変更します。
(config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_ethernet イーサネットの場合 (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# 10m_full_duplex [line Department1] (config)# ギガビット・イーサネットの場合 (config)# line Department2 ethernet 2/0 [line Department2] (config)# flow_control_off [line Department2] (config)#- 設定情報の表示
- すべての表示
定義されたすべての回線の情報を表示します。
(config)# show line line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex ! line Department2 gigabit_ethernet 2/0 flow_control_off (config)#
- NIF単位の表示
NIF単位で定義された回線情報を表示します。
(config)# show line 0 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex (config)#
- Line単位の表示
定義された特定のLine情報を,NIF番号,Line番号指定で表示します。
(config)# show line 0/0 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex (config)#
- Line名称での表示
定義されたLine名の回線情報を表示します。
(config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex (config)#- 設定情報の削除
- 指定Line名称の削除
指定されたLine名の情報を削除します。
(config)# delete line Department2 (config)# show line line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex (config)#
- 指定Line名称に関連する情報の削除
指定されたLine名に関連するすべての情報を削除します。
(config)# delete -r line Department2 (config)# show line line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex (config)#- 設定情報の閉塞
定義されたLine名を閉塞します。
(config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_ethernet イーサネットの場合 (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# disable [line Department1] (config)# ギガビット・イーサネットの場合 (config)# line Department2 gigabit_ethernet 2/0 [line Department2] (config)# disable [line Department2] (config)#- 設定情報サブコマンドの削除
閉塞定義された回線から閉塞定義を削除します。
(config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_ethernet disable イーサネットの場合 (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# delete disable [line Department1] (config)# ギガビット・イーサネットの場合 (config)# line Department2 gigabit_ethernet 2/0 [line Department2] (config)# delete disable [line Department2] (config)#- SNMP link down/up trap の抑止の定義
定義されたLine名のSNMP link down/up trap の抑止の定義をします。
(config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_ehernet (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# disable_link_trap [line Department1] (config)#- SNMP link down/up trap の抑止サブコマンドの削除
定義されたLine名のSNMP link down/up trap の抑止の定義を削除します。
(config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_ethernet disable_link_trap (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# delete disable_link_trap [line Department1] (config)#- VLANフレーム識別子を0x9100に設定
定義されたLine名のVLANフレーム識別子であるTag Protocol IDentifier値(TPID)を0x9100に定義します。
(config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_ethernet (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# tpid_9100 [line Department1] (config)#
[関連コマンド]
ip(IP情報)
history-control(SNMP情報)
vlan(Tag-VLAN連携回線情報)
[注意事項]
- lineの定義を削除する場合,該当する回線に対して,history-control(イーサネット統計のMIB RMONのHistoryグループを収集)の定義がないか確認してください。
該当する回線のhistory-controlの定義がある場合,そのhistory-controlの定義を削除してください。
- IPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストルーティングプロトコル情報の変更を行い,applyコマンドを実行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前にapplyコマンドを自動で実行し,変更したIPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストルーティングプロトコル情報が運用に反映されます。
- AX2001R,AX2002R,AX2002RXにて-rパラメータによる構成定義の全削除を行う場合は,当該装置との間の通信が行われていないことを確認してください。
Serial/BRI(専用線)/PRI(専用線)/BRI(ISDN)/PRI(ISDN)
[入力モード]
グローバルコンフィグモード
[入力形式]
- 情報の設定
- Serial時
- line <Line Name> serial <NIF No.>/<Line No.>
- >>移行モード:line
- BRI(専用線)/PRI(専用線)時
- line <Line Name> { bri | pri } <NIF No.>/<Line No.>
- >>移行モード:line
- BRI(ISDN)/PRI(ISDN)時
- line <Line Name> {briisdn | priisdn } <NIF No.>/<Line No.> [{ phone_number <Telephone_number>[/<Sub_address>] | interface_id <Interface_ID> }]
- >>移行モード:line
- 情報の削除
- delete [-r] line [{<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.>}]
- 情報の表示
- show line [{<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.> | <NIF No.>}]
- show -r line {<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.>}
[サブコマンド入力形式]
- Serial時
- 情報の設定
- line_speed <kbit/s>
- disable
- disable_link_trap
- description <strings>
- 情報の削除
- delete line_speed
- delete disable
- delete disable_link_trap
- delete description
- BRI(専用線)/PRI(専用線)時
- なし
- BRI(ISDN)/PRI(ISDN)時
- 情報の設定
- bri_topology {p-p | p-mp}
- call_reference_length { 1 | 2 }
- disable
- disable_link_trap
- description <strings>
- 情報の削除
- delete bri_topology
- delete call_reference_length
- delete disable
- delete disable_link_trap
- delete description
[モード階層]
line
[パラメータ]
- <Line Name>
- Line名称を指定します。名称は最大14文字です。
- { serial | bri | pri | briisdn | priisdn }
- 回線インタフェースを指定します。
- serial(シリアル回線を指定します)
- bri(BRI回線(専用線)を指定します)
- pri(PRI回線(専用線)を指定します)
- briisdn(BRI回線(ISDN回線)を指定します)
- priisdn(PRI回線(ISDN回線)を指定します)
bri,priの場合はtimeslotの構成定義情報も必要になります。構成定義情報の設定方法は「timeslot(Timeslot情報)」を参照してください。
メモリ上に記憶している運用構成定義情報の本パラメータを変更した場合,変更したLineが再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
- <NIF No.>/<Line No.>
- 定義する回線のNIF番号,Line番号を指定します。
- 指定できるNIF番号,Line番号の値の範囲は,「コマンドの記述形式[パラメータ]」を参照してください。
- <NIF No.>
- NIF番号を指定します。
- 指定できるNIF番号の値の範囲は,「コマンドの記述形式[パラメータ]」を参照してください。
- phone_number <Telephone_number>[/<Sub_address>]
- <Telephone_number>に当該ISDN回線の電話番号を,<Sub_address>に当該ISDN回線のサブアドレスを設定します。
- 当該ISDN回線がDチャネルを持っている場合(注1)は,<Telephone_number>を必ず設定してください。<Sub_address>は必要な場合だけ設定してください。また<Sub_address>を設定する場合は<Telephone_number>と<Sub_address>の間を/で区切ってください。
- なお,当該ISDN回線がDチャネルを持っていない場合(注2)は,<Telephone_number>は設定しないでください。
- (注1)
- Dチャネルを持っている場合とは,以下のいずれかです。
- Dチャネル共用を行っていない場合
- Dチャネル共用を行っていて,かつ他のISDN回線にDチャネルを貸している(他のISDN回線が本回線のDチャネルを使用している)場合
- (注2)
- Dチャネルを持っていない場合とは,Dチャネル共用を行っていて,かつ本回線が他のISDN回線のDチャネルを使用している場合です。
- 本オプション省略時の初期値
なし
- 値の設定範囲
<Telephone_number>は0〜9までの数字を最大24桁,<Sub_address>には0〜9までの数字を最大19桁設定可能で,<Telephone_number>と<Sub_address>の合計が最大24桁になる範囲で設定可能です。
- メモリ上に記憶している運用構成定義情報の本パラメータを変更した場合,変更したLineが再起動します。
- ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
- interface_id <Interface_ID>
- 当該Lineの回線インタフェースが "priisdn" で,かつ当該Lineが他のISDN回線のDチャネルを使用している場合(注1),<Interface_ID>に当該回線契約時に指定した「インタフェースID番号」設定してください。
- 当該Lineの回線インタフェースが "priisdn"であっても,Dチャネルを持っている場合(注2)は,本パラメータは設定しないでください。
- また,当該Lineの回線インタフェースが "briisdn" の場合も本パラメータは設定しないでください。
- (注1)
- 当該LineがDチャネル共用を行っており,かつ当該LineはDチャネルを持っていない場合です。
- (注2)
- Dチャネルを持っている場合とは,以下のいずれかです。
- Dチャネル共用を行っていない場合
- Dチャネル共用を行っていて,かつ他のISDN回線にDチャネルを貸している(他のISDN回線が本回線のDチャネルを使用している)場合
- 本オプション省略時の初期値
なし
- 値の設定範囲
1〜126の範囲で設定してください。
- メモリ上に記憶している運用構成定義情報の本パラメータを変更した場合,変更したLineが再起動します。
- ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
- -r
- 指定されたLine名称に関するすべての構成定義情報を表示または削除します。
[サブコマンド]
- line_speed <kbit/s>
- 回線速度を指定します。回線インタフェースが"serial"で,かつ自局側にDCEケーブルが接続されている場合だけ指定可能です。単位はkbit/sです。
- 指定可能な回線速度を「表4-1 指定可能な回線速度」に示します。
表4-1 指定可能な回線速度
項番 回線速度(kbit/s) 物理インタフェース V.24 V.35 X.21 1 2.4 ○(注1) × ○(注1) 2 4.8 ○(注1) × ○(注1) 3 9.6 ○ × ○ 4 14.4 ○ × ○ 5 19.2 ○ × ○ 6 28.8 ○(注3) × ○ 7 32 ○(注3) × ○ 8 48 ○(注3) ○ ○ 9 57.6 ○(注3) ○ ○ 10 64 ○(注3) ○ ○ 11 128 × ○ ○ 12 192 × ○ ○ 13 256 × ○ ○ 14 384 × ○ ○ 15 512 × ○ ○ 16 768 × ○ ○ 17 1024 × ○(注3) ○ 18 1536 × ○(注3) ○ 19 2048 × ○(注3) ○(注3) 20 3072 × ○(注2,3) ○(注2,3) 21 4608 × ○(注2,3) ○(注2,3) 22 6144 × ○(注2,3) ○(注2,3) (凡例)○:指定可能 ×:指定不可
メモリ上に記憶している運用構成定義情報の本サブコマンドを変更した場合,変更したLineが再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
- (注1)
- NWBMX2-4でのサポートとなります。
- (注2)
- NWBMX2-4でのサポートとなります。
- (注3)
- 本回線速度設定時,ケーブル長の制限がありますので,ご注意ください。詳しくは,「設備計画書」「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
- bri_topology { p-p | p-mp }
- 当該Lineの回線インタフェースが "briisdn" の場合,回線契約時に契約した「インタフェース形態及びレイヤ1起動種別」から,以下の通り指定してください。
- 「インタフェース形態及びレイヤ1起動種別」が「P−P」の場合は,本サブコマンドに "p-p"を指定してください。
- 「インタフェース形態及びレイヤ1起動種別」が「P−MP常時」の場合は,本サブコマンドに "p-mp"を指定してください。
- なお,本装置は「インタフェース形態及びレイヤ1起動種別」が「P−MP呼毎」の回線には接続できませんので,ご注意ください。
- また当該Lineの回線インタフェースが "priisdn"の場合は,本値は指定しないでください。
- 本サブコマンド省略時の初期値
p-pの設定となります。
- メモリ上に記憶している運用構成定義情報の本サブコマンドを変更した場合,変更したLineが再起動します。
- ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
- call_reference_length { 1 | 2 }
- 当該Lineの回線インタフェースが "briisdn" で,かつ当該LineのDチャネルを他のISDN回線が使用している場合(注1),<Length>に当該回線契約時に指定した「呼番号長」を設定してください。
- (注1)
- 当該LineがDチャネル共用を行っており,かつ当該LineがDチャネルを持っている場合です。
- なお,本値に1を設定した場合,本LineのDチャネルを使用できる(=本LineとDチャネル共用を行うことができる)他のISDN回線は最大4回線までとなります。
- 本サブコマンド省略時の初期値
2の設定となります。
- メモリ上に記憶している運用構成定義情報の本サブコマンドを変更した場合,変更したLineと,そのDチャネルを使用しているLineが再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
- 「表4-2 ISDN回線時(briisdn, priisdn)の設定サブコマンド」にISDN回線時(briisdn, priisdn)の設定サブコマンドを示します。
表4-2 ISDN回線時(briisdn, priisdn)の設定サブコマンド
項番 回線インタフェース パラメータ名称 phone_number bri_topology interface_id call_reference_length 電話番号 サブアドレス 1 briisdn ○ △ ○ × △ 2 priisdn Dチャネルを持っている場合 ○ △ × × × 3 Dチャネルを持っていない場合 × × × ○ ×
- (凡例)
- ○:設定必須です
- △:必要な時だけ設定してください
- ×:設定しないでください
- disable
- 該当Lineの閉塞を行います。
- disable_link_trap
- 該当のLineに関するSNMP link DOWN/UPトラップの抑止を行います。
- description <strings>
- 該当回線の補足説明を設定します。回線に関するメモとしてご使用いただけます。なお,本設定を行うと運用コマンドshow interfacesやifDescr(SNMP MIB)で確認できます。
- descriptionの定義は装置当たり,最大1000エントリ定義可能です。
- 本サブコマンド省略時の初期値
NULLです。
- 値の設定範囲
64字以内の文字列を”(ダブルクォート)で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。ただし,入力文字列に,スペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列を”(ダブルクォート)で囲まなくても入力可能です。
詳細は,「文字コード一覧 表1-9 文字コード一覧」を参照してください。ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)
[入力例]
- 情報の設定
- Serial回線をNIF番号0,Line番号0,Line名称:office1で定義します。
- BRI回線(専用線)をNIF番号1,Line番号2,Line名称:office2で定義します。
- PRI回線(ISDN)をNIF番号2,Line番号1,Line名称:office3で定義します。
Serial回線をNIF番号0,Line番号1,Line名称:office7,回線速度64kbit/sで定義します。
Serialの場合 (config)# line office1 serial 0/0 BRI(専用線)の場合 (config)# line office2 bri 1/2 PRI(ISDN)の場合 (config)# line office3 priisdn 2/1
ISDN BRI回線をNIF番号1,Line番号2,Line名称:office8,電話番号0312345678,「インタフェース形態及びレイヤ1起動種別」をP−Pで定義します。
(config)# line office7 serial 0/1 [line office7] (config)# line_speed 64 [line office7] (config)#
ISDN PRI回線をNIF番号2,Line番号2,Line名称:office9,電話番号0456667777(Dチャネルを持っている)で定義します。
(config)# line office8 briisdn 1/2 phone_number 0312345678 [line office8] (config)# bri_topology p-p [line office8] (config)#
ISDN PRI回線をNIF番号3,Line番号2,Line名称:office10,インタフェースID=1(Dチャネルを持っていない)で定義します。
(config)# line office9 priisdn 2/2 phone_number 04566667777 [line office9] (config)#
(config)# line office10 priisdn 3/2 interface_id 1 [line office10] (config)#- 情報の変更
- Line名称:office7(Serial回線)の回線速度を128kbit/sに変更します。
(config)# line office7 serial 0/1 [line office7] (config)# line_speed 128 [line office7] (config)#
- Line名称:office8(ISDN BRI回線)の電話番号を0698765432に変更します。
(config)# line office8 briisdn 1/2 phone_number 0698765432 [line office8] (config)#- 情報の削除
- Line名称:office7(serial回線,NIF番号0,Line番号1)の回線速度を削除します。
(config)# line office7 serial 0/1 [line office7] (config)# delete line_speed [line office7] (config)#- 設定情報の表示
- 全lineの表示
定義されたすべての回線の情報を表示します。
(config)# show line line office4 ethernet 0/0 ! line office5 gigabit_ethernet 1/0 ! line office6 serial 2/0 ! line office7 serial 2/1 ! line office8 pri 3/1 ! line office9 priisdn 3/2 (config)#
- NIF単位の表示
NIF番号2の情報だけ表示します。
(config)# show line 2 line office6 serial 2/0 ! line office7 serial 2/1 (config)#
- 任意の表示
NIF番号0,Line番号0の情報だけ表示します。
(config)# show line 2/1 line office7 serial 2/1 (config)#
- 一括表示
NIF番号2,Line番号1のLineに関連するすべての情報を表示します。
(config)# show -r line 2/1 line office7 serial 2/1 ppp source_mru 4000 ppp echo_interval 4 ip destination_address 180.10.20.2 ip 180.10.20.1 mask 255.255.255.0 (config)#- 設定情報の削除
Line名称:office4の定義だけ削除します。
(config)# delete line office4 (config)# show line line office5 gigabit_ethernet 1/0 ! line office6 serial 2/0 ! line office7 serial 2/1 ! line office8 pri 3/1 (config)#- 設定情報の一括削除
Line名称:office4のLineに関するすべての情報を削除します。
(config)# delete -r line office4 (config)#
[関連コマンド]
timeslot(Timeslot情報)
ppp(PPP情報)
isdn-ppp(ISDN-PPP情報)
isdn-pool(ISDNプール情報)
line-group(LINEグループ情報)
frame-relay(フレームリレー情報)
ip(IP情報)
[注意事項]
- WAN回線の場合,定義できるline情報は,RP当たり最大74回線です。
- IPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストルーティングプロトコル情報の変更を行い,applyコマンドを実行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前にapplyコマンドを自動で実行し,変更したIPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストルーティングプロトコル情報が運用に反映されます。
- 1RPに定義できるline数とtimeslot数の合計の制限
1RPに定義されたtimeslot数とtimeslot定義のつかないline(注)数の合計は256を超えて定義できません。
- (注)serial
25Mbps ATM/OC-3c ATM
[入力モード]
グローバルコンフィグモード
[入力形式]
- 情報の設定
- 25atm時
- line <Line Name> 25atm <NIF No.>/<Line No.>
- >>移行モード:line
- oc3atm時
- line <Line Name> oc3atm <NIF No.>/<Line No.>
- >>移行モード:line
- 情報の削除
- delete [-r] line {<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.>}
- 情報の表示
- show line [{<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.> | <NIF No.>}]
- show -r line {<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.>}
[サブコマンド入力形式]
- 25atm時
- 情報の設定
- disable
- disable_link_trap
- description <strings>
- disable_pvc_trap
- pvc_trap_interval <Secound>
- 情報の削除
- delete disable
- delete disable_link_trap
- delete description
- delete disable_pvc_trap
- delete pvc_trap_interval
- oc3atm時
- 情報の設定
- clock { independent | external }
- frame_format {sdh_unassigned | sonet_unassigned | sdh_idle }
- disable
- disable_link_trap
- description <strings>
- disable_pvc_trap
- pvc_trap_interval <Secound>
- 情報の削除
- delete clock
- delete frame_format
- delete disable
- delete disable_link_trap
- delete description
- delete disable_pvc_trap
- delete pvc_trap_interval
[モード階層]
line
[パラメータ]
- <Line Name>
- Line名を指定します。名称は最大14文字で,装置内でユニークになるように付けてください。
- {25atm | oc3atm}
- Lineのタイプ(回線種別)を指定します。
- 25atm:25Mbps ATMを指定します。
- oc3atm:
- OC-3c/STM-1 ATM(multi-mode)またはOC-3c/STM-1 ATM(single-mode)を指定します。
- <NIF No.>/<Line No.>
- 定義するLineのNIF番号,Line番号を指定します。指定できるNIF番号,Line番号の範囲は,「コマンドの記述形式[パラメータ]」を参照してください。
- -r
- 指定されたLineに関するすべての構成定義情報を表示または削除します。
[サブコマンド]
- disable
- Lineを閉塞します。
- clock {independent | external}
- クロックを選択します。接続するATMネットワークに合わせて設定してください。省略時はexternalモードで動作します。externalモードは本装置の接続相手から供給されたクロックに同期させるモードですから,接続相手のクロックがexternal相当のモードであると通信できませんのでご注意ください。
- frame_format {sdh_unassigned | sonet_unassigned | sdh_idle}
- 物理層フレーム形式と空きセル形式を指定します。選択したパラメータと指定時の動作の対応を「表4-3 frame_formatパラメータと指定時の動作」に示します。省略時はsdh_idleモードで動作します。
表4-3 frame_formatパラメータと指定時の動作
パラメータ 物理層フレーム形式 空きセル形式 sdh_unassigned SDH(STM-1) ATM Forum仕様
unassigned cellsonet_unassigned SONET(OC-3c/STS-3c) ATM Forum仕様
unassigned cellsdh_idle SDH(STM-1) ITU-T仕様
idle cell
- disable_link_trap
- 該当のLineに関するSNMP link down/up Trap の抑止を行います。
- description <strings>
- 該当回線の補足説明を設定します。回線に関するメモとしてご使用いただけます。なお,本設定を行うと運用コマンドinformationやifDescr(SNMP MIB)で確認できます。
- descriptionの定義は装置当たり,最大1000エントリ定義可能です。
- 本サブコマンド省略時の初期値
NULLです。
- 値の設定範囲
64字以内の文字列を”(ダブルクォート)で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。ただし,入力文字列に,スペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列を”(ダブルクォート)で囲まなくても入力可能です。
詳細は,「文字コード一覧 表1-9 文字コード一覧」を参照してください。ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)
- disable_pvc_trap
- 該当のLineに関するSNMP pvc Trap の抑止を行います。
- pvc_trap_interval <Secound>
- 該当のLineに関するVC障害のTrapを発行する間隔の設定を行います。
- 本サブコマンド省略時の初期値
30
- 値の設定範囲
1〜3600。
[入力例]
- 情報の設定
NIF番号0,Line番号0にLine名:Tokyo,LineのタイプOC-3c/STM-1 ATMのLineを,NIF番号1,Line番号0にLine名:Osaka,Lineのタイプ25Mbps ATMのLineを定義します。
(config)# line Tokyo oc3atm 0/0 [line Tokyo] (config)# exit (config)# line Osaka 25atm 1/0 [line Osaka] (config)# exit (config)#- 情報の変更
- Line名:Tokyoのクロックをindependentに,また物理層フレーム形式と空きセル形式をsdh_unassignedに変更します。
(config)# line Tokyo oc3atm 0/0 [line Tokyo] (config)# clock independent [line Tokyo] (config)# frame_format sdh_unassigned [line Tokyo] (config)#- 設定情報
- Line名を省略した場合
定義されたすべてのLineの情報を表示します。
(config)# show line line Tokyo oc3atm 0/0 clock independent frame_format sdh_unassigned ! line Osaka 25atm 1/0 (config)#
- Line名またはNIF番号/Line番号を指定した場合
Line名:Tokyoの情報を表示します。
(config)# show line Tokyo line Tokyo oc3atm 0/0 clock independent frame_format sdh_unassigned (config)#
- 一括表示
Line名:Tokyoに関するすべての情報を表示します。
(config)# show -r line Tokyo line Tokyo oc3atm 0/0 clock independent frame_format sdh_unassigned atm vp_shaping_number 2 atm service_category_pattern cbr_cbr_abr_ubr vp 0 pcr 5000 vc TokyoOsaka1 32 traffic CBR3M vc TokyoOsaka2 33 traffic ABR2M vp 2 pcr 3000 vc TokyoNagoyaV 32 traffic CBR3M ! group WestCoastNet TokyoOsaka1 TokyoOsaka2 ip 170.10.10.1/24 ! ip destination_ip_address 170.10.20.10 ip 170.10.20.1/24 ip connect_type point (config)#- 設定情報の削除
- Line名またはNIF番号/Line番号を指定した場合
Line名:Osakaの情報を削除します。
(config)# delete line Osaka (config)# show line line Tokyo oc3atm 0/0 clock independent frame_format sdh_unassigned ! line Yokohama oc12atm 2/1 (config)#
- サブコマンドの削除
Line名:Tokyoのサブコマンドclockを削除します。
(config)# line Tokyo oc3atm 0/0 [line Tokyo] (config)# delete clock [line Tokyo] (config)# exit (config)# show line Tokyo line Tokyo oc3atm 0/0 frame_format sdh_unassigned (config)#
- 一括削除
Line名:Tokyoに関するすべての情報を削除します。
(config)# delete -r line Tokyo (config)#
[関連コマンド]
atm(ATM情報),vp(VP情報),vc(VC情報),traffic(トラフィック情報)
[注意事項]
- メモリ上に記憶している構成定義のLine情報を変更した場合,変更したLineが再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
- 定義したLine情報について,Lineのタイプ(回線種別)を変更できません。
- OC-3c/STM-1 ATM1ポート版のLine情報でdisable指定すると,定義したNIFのT/R LEDが点灯します。
Line情報を変更すると,T/R LEDがいったん点灯し消灯します。Line情報を削除すると,T/R LEDが点灯します。コマンドの機能は正常に終了します。
- IPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストルーティングプロトコル情報の変更を行い,applyコマンドを実行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前にapplyコマンドを自動で実行し,変更したIPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストルーティングプロトコル情報が運用に反映されます。
Copyright (c)2005 ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.