構成定義ガイド

10.2.2　特定端末宛通信を禁止する

＜この項の構成＞

(1)　設定内容の概要

(2)　構成図と設定条件

(3)　構成定義情報例

(1)　設定内容の概要

特定端末宛の通信を禁止する場合のNullインタフェース構成定義情報の例を示します。

• 事業所BからネットワークC上の端末BA間の通信をすべて禁止します。
• 事業所A-B間の通信，および事業所B-C間の端末BA以外の通信は可能とします。

(2)　構成図と設定条件

［構成図］

図10-15　構成図

［設定条件］

1. 本装置Bを経由する端末BA（IPv6アドレス3ffe:501:811:ffcc:0:87ff:fe00:00ba/128）宛の通信を禁止します。

(3)　構成定義情報例

［コマンドによる設定］

＜本装置B＞

 1    (config)# ip null
 2    (config)# static
      [static]
 3    (config)# 3ffe:501:811:ffcc:0:87ff:fe00:00ba prefixlen 128 interface
                null
      [static]
 4    (config)# exit
 5    (config)# apply

表10-14　本装置Bの構成定義情報解説

解説番号	解説
1	Nullインタフェース使用を定義します。
2〜4	3ffe:501:811:ffcc:0:87ff:fe00:00ba/128の端末宛のパケットをすべて廃棄するため，出力先インタフェースがNullのスタティック経路情報を設定します。
5	解説番号2〜4で設定したスタティック経路情報の変更内容を反映します。

［構成定義情報の表示］

＜本装置B＞

ip null
!
static
  3ffe:501:811:ffcc:0:87ff:fe00:00ba prefixlen 128 interface null

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