構成定義ガイド

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5.2.2  PPP

<この項の構成>
(1) 設定内容の概要
(2) 構成図
(3) 構成定義情報例

(1) 設定内容の概要

本装置対向でWAN回線(シリアル回線)上でリンクレイヤプロトコルにPPP,ネットワークレイヤプロトコルにIPを使用して通信を行う場合の例を示します。

(2) 構成図

[構成図]

図5-7 構成図

[図データ]

(3) 構成定義情報例

[コマンドによる設定]

<本装置A>
 1    (config)# line TokyoOsaka serial 0/1
      [line TokyoOsaka]
 2    (config)# ppp
      [line TokyoOsaka]
 3    (config)# ip destination_ip_address 123.150.127.2
      [line TokyoOsaka]
 4    (config)# ip 123.150.127.1 mask 255.255.0.0
      [line TokyoOsaka]
 5    (config)# exit

表5-9 本装置Aの構成定義情報解説

解説番号 解説
1 NIF番号0,Line番号1に回線名TokyoOsakaのWAN serial回線を定義します。
なお,V.35/V.24/X.21の種別は,NIFボードにケーブルが接続されていれば自動判別しますので,構成情報での指定は不要です。
また,モデム接続(本装置がDTE側)の場合は,モデムから供給されたクロックで通信を行いますので,回線速度の指定は不要です。
2 回線名TokyoOsakaの回線にリンクレイヤプロトコルPPPを指定します。
3〜5 回線名TokyoOsakaの回線にIPアドレス123.150.127.1,サブネットマスク255.255.0.0,接続先IPアドレス123.150.127.2を定義します。

<本装置B>
 1    (config)# line OsakaTokyo serial 2/3
      [line OsakaTokyo]
 2    (config)# ppp
      [line OsakaTokyo]
 3    (config)# ip destination_ip_address 123.150.127.1
      [line OsakaTokyo]
 4    (config)# ip 123.150.127.2 mask 255.255.0.0
      [line OsakaTokyo]
 5    (config)# exit

表5-10 本装置Bの構成定義情報解説

解説番号 解説
1 NIF番号2,Line番号3に回線名OsakaTokyoのWAN serial回線を定義します。
なお,V.35/V.24/X.21の種別は,NIFボードにケーブルが接続されていれば自動判別しますので,構成情報での指定は不要です。
また,モデム接続(本装置がDTE側)の場合は,モデムから供給されたクロックで通信を行いますので,回線速度の指定は不要です。
2 回線名OsakaTokyoの回線にリンクレイヤプロトコルPPPを指定します。
3〜5 回線名OsakaTokyoの回線にIPアドレス123.150.127.2,サブネットマスク255.255.0.0,接続先IPアドレス123.150.127.1を定義します。

[構成定義情報の表示]

<本装置A>
line TokyoOsaka serial 0/1
  ppp
  ip destination_ip_address 123.150.127.2
  ip 123.150.127.1 mask 255.255.0.0

<本装置B>
line OsakaTokyo serial 2/3
  ppp
  ip destination_ip_address 123.150.127.1
  ip 123.150.127.2 mask 255.255.0.0

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