22.2.7 ルート・リフレクションの設定
次の図に示す構成例を基に説明します。
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- 〈この項の構成〉
(1) コンフィグレーションコマンド一覧
ルート・リフレクションのコンフィグレーションコマンド一覧を次の表に示します。
コマンド名 |
説明 |
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bgp client-to-client reflection |
ルート・リフレクタ・クライアント間でBGP4経路をリフレクトすることを指定します。 |
bgp cluster-id |
ルート・リフレクションで使用するクラスタIDを指定します。 |
bgp router-id |
bgp cluster-idの設定がない場合に,ルート・リフレクションのクラスタIDとして使用します。 |
neighbor always-nexthop-self |
内部ピアへ広告する経路のNEXT_HOP属性を,強制的に内部ピアとのピアリングに使用している自側アドレスに書き替えることを指定します(ルート・リフレクションの場合を含む)。 |
neighbor route-reflector-client |
ルート・リフレクタ・クライアントを指定します。 |
(2) ルート・リフレクションの設定
- [設定のポイント]
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bgp client-to-client reflectionコマンドはデフォルトで有効なため,設定は不要です。なお,ルート・リフレクタでは,ルート・リフレクタ・クライアント間でBGP4経路をリフレクトさせない場合,config-routerモードでno bgp client-to-client reflectionコマンドを指定してください。
[コマンドによる設定]
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(config)# router bgp 65531
(config-router)# bgp router-id 192.168.1.100
(config-router)# neighbor 172.16.2.2 remote-as 65532
(config-router)# neighbor 192.168.2.2 remote-as 65531
(config-router)# neighbor 192.168.3.2 remote-as 65531
(config-router)# neighbor 192.168.4.2 remote-as 65531
(config-router)# neighbor 192.168.5.2 remote-as 65531
ルータ1を外部ピア,ルータ2,ルータ3,ルータ4,およびルータ5を内部ピアとしてBGP4ピアを設定します。
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(config-router)# bgp cluster-id 10.1.2.1
クラスタIDを設定します。
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(config-router)# neighbor 192.168.2.2 route-reflector-client
(config-router)# neighbor 192.168.3.2 route-reflector-client
(config-router)# neighbor 192.168.4.2 route-reflector-client
ルータ2,ルータ3,およびルータ4をルート・リフレクタ・クライアントに指定します。