トラブルシューティングガイド


3.1.4 1000BASE-Xのトラブル

1000BASE-Xでトラブルが発生した場合は,次の順序で障害を切り分けてください。

  1. ログの確認

    ログの内容および対応については,「メッセージ・ログレファレンス」を参照してください。

  2. 障害解析方法に従った原因の切り分け

    次の表に示す障害解析方法に従って原因を切り分けてください。

    表3‒6 1000BASE-Xのトラブル発生時の障害解析方法

    項番

    確認内容・コマンド

    原因

    対応

    1

    該当ポートの障害統計情報で,Link downまたはSignal detect errorsがカウントされていないか確認してください。カウントされている場合,原因と対応欄を参照してください。

    • show interfaces

    受信側の回線品質が低下している

    光ファイバの種別を確認してください。種別については,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

    光アッテネータ(光減衰器)を使用している場合は,減衰値を確認してください。光レベルについては,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

    ケーブル長を確認してください。ケーブル長については,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

    ケーブルの接続が正しいか確認してください。また,ケーブルの端面が汚れていないか確認してください。汚れている場合は,汚れを拭き取ってください。

    トランシーバの接続が正しいか確認してください。

    コンフィグレーションコマンドspeedおよびduplexの設定を相手装置と合わせてください。

    相手装置のセグメント規格と合わせてください。

    光レベルが正しいか確認してください。光レベルについては,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

    2

    該当ポートの受信系エラー統計情報で,CRC errorsまたはSymbol errorsがカウントされていないか確認してください。カウントされている場合,原因と対応欄を参照してください。

    • show interfaces

    受信側の回線品質が低下している

    光ファイバの種別を確認してください。種別については,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

    光アッテネータ(光減衰器)を使用している場合は,減衰値を確認してください。光レベルについては,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

    ケーブル長を確認してください。ケーブル長については,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

    ケーブルの接続が正しいか確認してください。また,ケーブルの端面が汚れていないか確認してください。汚れている場合は,汚れを拭き取ってください。

    トランシーバの接続が正しいか確認してください。

    コンフィグレーションコマンドspeedおよびduplexの設定を相手装置と合わせてください。

    相手装置のセグメント規格と合わせてください。

    光レベルが正しいか確認してください。光レベルについては,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

    3

    1000BASE-BXなどの1芯の光ファイバを使用している場合,相手側のトランシーバと組み合わせが正しいか確認してください。

    トランシーバの組み合わせが不正である

    1000BASE-BXを使用する場合,トランシーバはUタイプとDタイプを対向して使用する必要があります。トランシーバの種別が正しいか確認してください。

    4

    該当ポートの受信系エラー統計情報で,Long framesがカウントされていないか確認してください。カウントされている場合,原因と対応欄を参照してください。

    • show interfaces

    受信できるフレーム長を超えたパケットを受信している

    ジャンボフレームの設定を相手装置と合わせてください。